*chamomile*
名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
不思議な池
たった数日の事だった…
奈落が動き始めたらしく
銀時達の敵は天人だけではなくなった
多くの隊士が倒れ、拠点に残る仲間を守るためにも
私自身も戦いに赴いた
不思議だった
もちろん鍛錬を怠っていた訳では無いが
返り血を浴びる度に
私の心が狂気と化していくように
血をみて高揚する心に恐怖をおぼえた
奈落はそれを見てなにか勘づいたのか
私ばかりを狙うようになった
晋助、小太郎に庇われながら
天人と奈落に応戦するも
圧倒的な数に気を取られ
私達3人は催眠ガスに膝を屈した…
体を地面に叩きつけられ目覚めると
晋助も小太郎の叫ぶ声
縄で縛られているようで身動きがとれない
目の前には
銀時と朧
そしてその奥に座すは
吉田松陽、その人だった
銀時は私達を選んだ
唖然としただ、見ている事しか出来なかった
松陽の首をはねる銀時の姿も、
晋助と小太郎の叫び声も、
涙する銀時の姿も。
晋助の目を突き刺す朧の姿も、
ただ、見ている事しか出来なかった…
朧は立ち去る前に
私の目の前に牢から逃げたあの時に渡された
打刀を放り投げ
何か言いたげな顔を一瞬した後
立ち去った
奈落は松陽だったものを抱え
朧の後に続いて消えた
私は悲しみよりも恐怖した…
幼き時の記憶の断片にある
アレが復活する、そんな気がして…