番外編
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「銀兄、誕生日おめでとー」
松下村塾は今日はお休みで
まだ眠っている銀時を起こすべく
銀時の上へダイブした
「ぐえっ」
「おはよう、銀兄。」
「優、重い…」
真下で苦しそうにする銀時から降りて真横に座る
「起きましたか、銀時。」
「銀兄 起きたよ、父様」
少しして訪れた松陽に振り向き笑顔で応える
「ありがとう、優」
松陽に頭を撫でられる
松陽のデレ具合に銀時は冷ややかな目を向ける
「誕生日の俺を放置ですか、コノヤロー」
「なんだ、銀時今起きたのか?」
庭先からひょっこり桂と高杉が現れる
「なんでお前らまでいるんだよ」
「いいじゃありませんか、銀時」
「そうだ銀時 プレゼントも持ってきたぞ!!」
「どうせしょうもねぇモンだろ」
桂は持っていた風呂敷を広げる
「田中さん家になってた柿だ!」
松陽のゲンコツが桂に落ちる
「人の家のものをとってはいけません!!
晋助は加担していませんよね?」
威圧的に高杉を見る
「してない…」と萎縮して答える
「裏切り者!! 先生、こいつと一緒に取りました!」
「おい!俺を巻き込むな!!」
その場で喧嘩を始める高杉と桂に再度松陽の鉄槌が下る
松陽の着物の裾を引っ張って疑問に思った事を聞いてみた
「父様、誕生日って何?」
「あ」その場にいた全員がハッとしてこちらを見る
「そう言えば 優の誕生日は分からないのでしたね」
「俺と同じで松陽が拾ってきた日でいいんじゃねぇの?」
「そうか、優は誕生日が決まってなかったのか!!」
「…。」
「すっかり忘れていました。
銀時 いつでしたっけ、優がここに来たの」
「覚えてねぇよ!」
「ならば俺と同じ6月26日にしよう!」
「はぁ?お前より俺と同じにしちまえばいいだろ!」
「くだらねぇ
俺と同じでいいだろ」
「ずるいですよ、3人とも
私の誕生日にしましょう!」
「お前も混ざるのかよ!」
「剣道では先生が有利すぎる、
ここはジャンケンで決めよう!!」
「そうだな」
「構いませんよ」
「一本勝負だからな!!」
優は張り切る
3人の兄と1人の大人の背中を
呆れながら見つめていた
結局なかなか勝敗が決まらず
お昼が過ぎ日が暮れ始めた
本を2、3冊読み終えた頃ようやく決着が
着いたらしい
「くそーっ」「負けてしまいましたか」
「けっ、高杉の勝ちかよ」
「優、お前の誕生日は8月10日な」
「ぅ、うん。
えー、ありがと?」
困惑しながらも
自分の誕生日が決まったことは少し嬉しかった
「だー、腹減った」
「そうですね、この柿もう頂いちゃいましょう」
「結局食うのかよ!」
「まぁ良いではないか」
松陽が切り分けてくれた柿は
とても甘かった
翌日 銀時の誕生日パーティーをする事になったのだが
何故か優も一緒に祝われた
ポカンとしていれば
「銀時、小太郎、晋助に私。
それぞれの誕生日に優も一緒にしてしまえば平等だと気付いたのですよ」
「優だけずるくね!?」
「優は特別です」
「この親バカ!!」
「親バカで結構ですよ」
そうして 10月11日から優の誕生日は
6月26日 8月4日 8月10日 10月10日と
誕生日が年4日になりましたとさ
小話 END