*chamomile*
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浴衣に着替えた美影といくつか店舗を周り
目的の物を購入した時にはもう夕日が沈み始めていたので
祭りの会場へと続く橋を渡った時
見知った着物を見つけたがあえて声はかけず通り過ぎたら
前方からまた聞き覚えのある声がした
「銀ちゃん、早く早く!」
「いててて
そんな急がなくても屋台は逃げねぇって!!」
「急がば回れネ!!」
「それ違う!!
ってか、神楽ちゃんそんな力いっぱい銀さんの腕握りめないでええぇぇ」
川辺から土手に上がってきた声の主達を見つけて思わず笑ってしまう
「ふふふっ」
「優様?」
「いえ、賑やかなものね」
「?
そうですね」
後ろから視線を感じて少し振り返れば
高杉と目が合った
「少しだけ」と口パクで合図すれば
呆れた顔をされ 勝手に行ってこいと言いたそうに しっしっと手を振られた
呆れ顔の高杉に小さく 行ってきます と手を振り
美影と屋台の立ち並ぶ通りへと入っていった
「わぁぁ」
所狭しと並ぶ屋台により一層目を輝かせる美影の手を引き
人気の少ない場所へと1度移動する
そこには夕顔の咲いた植木鉢と赤いポストがあった
「美影、人が多いですから もしはぐれたらここで落ち合いましょう」
「はい、優様!」
「さて、何から見て回りましょうか」
「あ、あの
りんご飴食べてみたいです」
「じゃあ探してみましょうか」
「はい!」
りんご飴の屋台を探すべく再度手を繋ぎ直し
人混みに紛れた
目当てのりんご飴は 将軍様がいると思われる会場付近で見つかった
その前に 美影はわたあめに興味を示したので
2人で分け合って食べ
お土産としてカミツレの人数分のりんご飴が入った袋をさげ
人の少ない場所へ移動し美影はりんご飴を嬉しそうに頬張る
「安心しました。」
「何がですか?」
「すみれに向いてないと言われたそうですね」
「あ、はぃ。
才能がないって言われてしまいました。」
「それでも、すみれは真面目に教えを乞う貴方との訓練をいつも誇らしげに報告してくれてました。」
「え?」
「すみれは言い方がきつい時がありますが
相手を思ってこそ そういう言い方をしてしまうので誤解されることが多いのですよ」
「私、明日またすみれさんに訓練頼んでみます!」
「ええ、精進なさい。」
「はい!」
「そろそろ帰りましょうか」