*chamomile*
名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
玉菊が短刀を発見したこともあり
室内を見て回れば 棚の中など少し配置が変わっており
物色した痕跡がいくつかあった
「貴方が彼女を1人にするから あちこち物色されてるじゃないですか~」
引き出しの中を確認しながら
煙管を吹かせて考え事をしてる高杉に告げる
「俺が
「そんなへまはしないでしょう」
ありえない話をし始める高杉に間髪入れず返答する
「仮にの話だ。 俺が居なくなったらお前はどうする、優。」
「そう…ですね。貴方の意志を引き継ぐことは出来ませんが、仇討ちと鬼兵隊はお任せ下さいな。」
「何か不服ですか?」なんの返答もない高杉の方を振り向く
「いいや」
「…言いたいことは言ってください」
煙管の灰を落とす高杉の目の前に座わり
じーっと様子を伺う
短くため息をつけば 腕を掴まれ引き寄せられる
「そうはさせないとは言わねぇんだな」
少し寂しそうな顔をしている高杉を見上げる
「もちろん死なせたくなどありません。
それでも私も貴方も、互いに守れない時もあるでしょう。
私が倒れたら貴方も私と同じ事をしてくれるのでしょう。」
「そうだろうな」
「そもそも 私も晋助も簡単に死ぬ様な玉では無いでしょう。
それに 何かあれば 私も晋助も 全てを捨ててでも駆けつけるじゃないですか」
心配事は消え去ったのか高杉は優しく笑って
優の額に口付けた
「腕の傷見せてみろ、手当してやる」
「やって下さるのですか?
じゃあ薬箱取ってきますね」
薬箱と濡れタオルを持って高杉の目の前に再度座り
中途半端に裂けた袖を引き裂き傷口の血を拭き取る
必要な薬品を取り出し腕を高杉に差し出す
「脱いじまえよ」
「えっ?ちょっ、晋助っ」
いとも簡単に着物を脱がされてしまった
「胸隠してたら 傷の手当が出来ねぇだろうが」
高杉はイタズラな笑顔で迫ってくる
「分かりましたからっ」
高杉に背を向けて 左腕を後ろにいる高杉の方へ伸ばす
「これでいいでしょうっ」
高杉は喉で笑いながら
差し伸ばした手をとる
消毒液が少し染みて ビクッと体を震わせれば
また笑われる
消毒を終えて包帯を巻き終わった腕は解放されることなく掴まれたままで
後ろで動く気配を感じたかと思えば
背筋をスーッと撫でられ あらぬ声がもれてしまった
ククッと笑いながら後ろから抱きしめられる
耳元に感じる吐息がくすぐったい
「俺しか居ねぇのに隠す必要ねぇだろ」
「貴方しか居なくても恥ずかしいものは恥ずかしいのですっ!
それより耳元で喋らないで下さい、くすぐったいっ」
「ククッ そうか」 耳たぶを舐められる
「ひゃっ
晋助っ!それ以上したら怒りますよっ!」
「優、そんな顔で言われても説得力がねぇよ」
首筋に高杉の唇を感じる
「そんな、見える所に付けないで下さいよっ」
高杉の腕が離れる
キッと睨んで「バカっ」と告げれば
高杉は満足そうに笑った