*chamomile*
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物思いにふけっていると
探していた また子が現れる
「優様、やっと見つけたっす!
って、一体何があったんすか!?」
死体に囲まれ 血に濡れた刀を持ちながら
呆然と立っている優に駆け寄る
「お怪我は無いっすよね?」
切りつけられた左腕を1目して「大丈夫」と告げる
「いや、優様!
腕怪我してるじゃないですか!!!」
「大した傷ではないわ」
「優様… 何があったんすか…」
「恨み恨まれ 私達の進む道の先に
一体何があるんでしょうね」
「…わかんないっす。
でもきっと…笑って過ごせる未来がくるっすよ!」
笑顔でそう言うまた子に
これ以上考えるのをよそうと思った
「そうね。」と笑顔で返した
「そう言えば何か用だったんすか?」
「あぁ! そうだった
けど、解決してしまいました」
と玉菊の亡骸を見る
「早いうちに片付けておいてもらわないといけませんね
そろそろ降り出してしまいそうですし」
船内へ向かおうと刀の血を払い
鞘に納めながら また子と2人歩み出す
「そうっすね。
あ、あの!優様」
「なんです?」
「あ、いや、晋助様とは…」
そこでまた子は言葉が詰まらせてしまう
「昨日の事ですか?」
「は、はい。」
「心配いらないと言ったでしょう」
「でも、お二人共…本気でやり合ってたじゃないっすか…
さっき優様が私を探してたって聞いて 少し怖かったんす。 ここから居なくなるんじゃないかって。」
俯きながら ゆっくり言葉を絞り出すまた子を申し訳なさそうに見つめていれば背後から気配を感じ取る
「私達のじゃれ合いは ここまで隊員に心配をかけてしまうようですよ、晋助」
「ククっ、そりゃあお互いクビを取る気でやってるからなぁ」
高杉は煙管を吹かせながらこちらへ歩いてくる
「し、晋助様っ!? 」
「弱者の相手ばかりでは腕が訛ってしまいますから」
「そ、そういう事っすか…」
安堵してかその場にへたり込むまた子
同じ目線にしゃがみこみ
「いらぬ心配おかけしましたね」と頭を撫でる
「ほ、本気で心配したんすからね!!」
ガバッと抱きつかれる
「で優、何があった」
「そうです!
晋助、貴方のせいでひどい目にあいました。」
「ほぉ」と大して関心なさそうに返してくる
玉菊がしようとしていたことを告げれば
雨が降り出したので また子を下がらせ
1日ぶりの自室へと戻ってきた