*chamomile*
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休憩しようと思ってたらいきなり抱きしめられ
布団に連行されて 寝かしつけられたかと思えば
難しい顔してなにか悩んでいるかと思えば
押し倒され…
全く 今日の晋助はおかしいです…
いえ、安心できる場所にいるからなのでしょうか…
「もしかして、まだ迷ってるのですか?」
まだ寄り添ったまま離れない晋助に問いかけるが応えはない
「私の扱いについて、迷っているのではないのですか?
分かっているとは思いますが、
私は自分の身位は自分で守れます。
ですが、私が動く事で貴方の足枷となるのであれば監禁でもお好きにしてください。
晋助の邪魔はしません、私も愛していますから」
「監禁したところで お前ぇは俺に何かあれば飛び出てくるだろうが」
「晋助だって私に何かあればすぐ駆けつけて下さるでしょう?」
「当たり前だ」
「それで良いのではないですか?
互いに守りあえばそれで
珍しいですよね、貴方が落ち込むなんて。
ふふっ。」
高杉らしくない様子に笑いが込み上げる
「うるせぇ」と一瞬睨みを効かせて
裸のまま煙管に手を伸ばす
「拭くもの用意しますね。
私もシャワー浴びて来ます。
そのあと包帯巻き直しますからそのままで居てください」
お風呂場に向かい桶にお湯をはってタオルと共に高杉の横へ置き再度お風呂場へともどった
優自身も迷っていた
虚が高杉に、鬼兵隊やカミツレに手をかける日が来るのでは無いかと
ーーーそのいつかは必ず来るだろう
だったらそれを見越して 準備するまで
「研究…急がなくてはいけませんね」
心地よいシャワーを頭から浴びながら優はひとり呟いた
洗い流し終えて脱衣所に出たところで着替えを忘れた事に気付き
バスタオルを巻いてコルセットだけを持ち高杉の元にもどった
傷のある上半身のみ着物をはだけさせて座っていた
隣には優の着替えが用意されていた
「ありがとう、晋助」
柄にもなく感謝を述べながら抱きついてみる
「さっさと着替えろ。
それともまた抱かれたいか?」
顎をくいっと持ち上げられて 悪戯に笑う高杉と目が合う
「そろそろ仕事に戻りたいので、遠慮しておきます」
「ククっ…そりゃあ残念」
触れるだけのキスを交してはなれ 用意してくれた着物に袖を通す
薄紫色のそで周りに藤の花が彩る着物…
丈は優が着ているいつもの物と変わらない。
(こんな着物 今まで見た覚えがないのですが…)
用意された着替えを終えて 薬棚から包帯を取り
高杉の前に屈む
「似合ってるぜ、優」
「珍しいですよね、晋助がこの丈で着物用意するなんて。」
「刀が挿せねぇって、一向に着物として着ようともしねぇからなぁ」
「頂いたものに文句は言いたくありませんが、少々派手すぎるのですよ。」
「お前なら 似合うさ」
「落ち着いた物の方が好きです。」
高杉の包帯を巻き直した後
髪を乾かし 髪を簪で纏めて 軽く化粧をしてから
カルテを持って
デスクに置いたままの書類はまた後で処理する事にし
医療フロアへ向かった