*chamomile*
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翌晩 無事合流を果たし
再度 治療が必要な者の治療へとあたり
自室へと戻る頃には朝を迎えていた
一番初めに治療を行った晋助はまだ眠っているらしいので
起こさぬように静かにデスクに向き合いカルテの整理を始めた
医療班に回して良い者とそうでない者とのカルテを分ける
カルテの分別が終われば
机に積み上げてあった書類を手に取り確認していく
入隊希望者の身辺調査の報告書だったり
経費の報告書などがごちゃごちゃに積み上がっているので種類ごとに分けて目を通してゆく
その中に気になる書類がいくつか見つかった
天照院奈落についての報告書と
宇宙海賊 春雨の報告書
奈落の方は大した成果は得られなかった様だが
晋助がどこまで掴んでいるのか少し気になった
春雨の方は 今度幹部との密会を取り付けてきたようだ
記載された場所は地球では無いので
近々ここを経つことになるのだろう
粗方 書類の整理が終わった所で高杉の目に通してもらわねばならぬ書類を円卓の方へと移す
「もう10時か」
少し眠気に襲われたので伸びをして気合いを入れ直し
お茶を煎れるために台所にてお湯を沸かす
私達の自室はワンフロア丸々あるので
必要な設備は全てが揃っている
お風呂、寝室、トイレ、書斎等
十分な居住スペースである
ぼーっと火のかかったやかんを見つめていれば
後ろから急に抱きしめられ 身体が跳ねる
「ふぇっ!?」
「ククッ、気抜きすぎだろ」
「自室でくらい気を抜いたっていいでしょう?」
「そうだな。
寝てねぇのか?」
晋助はおろした髪に顔を埋め問いかけてくる
首筋にかかる吐息がくすぐったくて身をよじる
「んんっ、晋助くすぐったいっ。」
優の反応を楽しむように垂れる髪をかき分け
顕になった首筋を下から上へと舐めあげる
声にならない声をあげながらピクリと反応する
そのまま左耳を軽く噛む
「少しは休め」と耳元で囁く
「晋助、言葉と行動があってませんよ」
耳元で嗤うと晋助は左手を伸ばし火を止め
抱き抱えられる
「ちょっ、晋助っ!
まだ仕事が残ってますから!!」
「んなもんいつでも出来らぁ」
先程まで晋助が眠っていた布団の上へ降ろされ
逃げられないように覆いかぶさってくる
「はぁ…
体調が良いのは分かりました。
貴方は私を寝かせたいのですか?
それとも寝たいのですか?」
不満げに眉をひそめて問いかける
「優、お前はどっちがいい?」
楽しそうに悪戯な笑みを浮かべる晋助