*chamomile*
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生き残っている全ての隊士と合流し
怪我人が多すぎるため 一先ず 付近の拠点の1つへと向かった
美影は終始優の傍か、万斉の傍に隠れるようについてまわった
どうやら高杉が怖いらしい
万斉は船にいる 武市 と連絡を取り
私と美影、拠点に居たもの達で 手当てを行い
暇を見つけては美影と2人街に出た
美影にとって目新しいものが溢れる街は
夢のような世界だろうと
楽しそうにキラキラと目を輝かせる
美影を見て優は愛おしく思う
赤いとんぼ玉が付いた簪を1つ 購入する
「キレイ…」
「美影、後ろを向いてごらんなさい。」
美影の長い髪をまとめ 簪を差してやる
「出来ました」
その言葉にクルッとこちらを向く
「い、頂いてもいいんですか?」
「ええ、あなたのために買ったのですから。
とても似合ってますよ」
言葉を言い終えた優に抱きつく
「ありがとうございます。一生大切にしますっ。」
道行く人々が 素敵な親子ねぇ 泣けるわ なんて言葉をこぼしながら流れてゆく
髪を崩さぬように美影の頭を撫でる
「日も暮れてきました、今日はこの辺で帰りましょう。」
「はい。」
美影はこの数日間で1番の笑顔を見せた
拠点へ戻れば
万斉から 明日の夜には 船と合流すると告られた
晋助の容態も安定しているし問題はないだろうと了解した。
美影を万斉に、託し 晋助が眠る部屋へと入れば
壁に背を預け 煙管を吹かしている
「傷に障りますよ〜?
また熱が出たらどうするんです」
頬を膨らませながら 怒った真似をしてみる
「ククっ そん時にゃ優に背負ってでももらおうか」
「晋助1人ぐらいなら担げない事はないですけれど、
そんなみっともない姿を部下の目に晒す事を貴方はしないでしょう。
貴方は部下の前なら 傷が傷もうが、熱が出ようが何事もないかのように振舞う。
そうでしょう?」
煙管の灰を落とす晋助の隣に座れば
煙管をしまい 肩にもたれ掛かってくる
「そうだろうなぁ」
左肩に乗る 晋助の髪を撫でる
数分後に 一段と重くなる肩と 規則正しい寝息に
眠ってしまったのに気付き
頭を 膝の上へと移動させ、着ていた羽織をかける
「もう私の前で強がらないでください、晋助」
高杉の目が覚めるまで
優はサラサラの髪を撫で続けた