*chamomile*
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3人の生活から1年が経過した
私が多分4歳の頃
高杉晋助と桂小太郎が
松下村塾に来るようになった
当時の詳しいことは後に知ったのだが
優しい兄が2人増えた
私はたまに高熱を出すことがあった
そんな時はみな心配なのか授業の合間に
松陽、銀時、晋助、小太郎、次々に顔を見に現れる
風邪の引きの夜には
松陽が クスリ と言って
何かを飲ませてくれた
すると飲んだ直後は苦しくて堪らないのだが
数分して落ち着くと
何事も無かったかのように
身体のだるさも、熱も消えた
その不思議な クスリ がなんなのか知りたくて
松陽に問いただすも、教えてくれないので
私は銀時の教科書を奪って文字を覚え
更に1年後には松陽に無理を言って
医学書を手に入れてもらい
薬学、医学について必死に学んだ
そのため、
銀時達が攘夷戦争に参加した時には
医療班として活躍させてもらった
もちろん、3人の兄と父の影響もあり、
剣術もかなりの腕前にはなっていた
しかし、3人が戦場に出ることを止めたため
よっぽどでは無い限り 指定された場所で待機していた
私達が、攘夷戦争に参加するきっかけとなった
父、吉田松陽…
あの日、奈落によって連れていかれたのは
私のせいだった
山に薬草採取に1人で丸腰で出かけてしまった私は
意図も簡単に人質として捕えられた
私を人質に松陽は奈落の言いなりとなった
松陽とは離れた牢に入れられたが
牢の中で数週間の時をすごした
ある日の晩
白い髪の
打刀1本で、命ガラガラ1人地下牢を抜け出した