Another~虚~
名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
虚の部屋に軟禁されてから数日。
お風呂も御手洗も 鎖は外されることなく
監視として 4.5歳の少女達が私の世話役としてついて回る。
半人前の彼女らには名は無いらしい。
勝手に名付けそう呼ぶようにした。
困惑しながらも喜んでくれたようで 少しずつ話をしてくれるようにもなった。
脱出するにも、鍵は 虚が持っていて 虚がいなければ部屋から出る事すら出来ない。
する事は何も無いため 話をしてくれる彼女らといると 少し癒された。
虚は私が眠りにつくまで、
部屋を出て行くことは殆ど無かった。
私が目を覚ました時には隣で眠って居るが
鎖で繋がれた私が動けば目を覚ましてしまう。
だが今日は違った
出来るだけ音をたてないように
眠る虚の髪に触れれば、サラサラと指の間をすり抜ける
眠る顔も父様と何一つ変わらない...
思いにふけっていると虚と目が合う。
「お、起こしちゃいました?」
「別に構いません。
貴女に触れられるのは嫌ではありません、おいで。」
普段より柔らかく笑う虚に ときめく心臓…
そっと腕をまわし私を抱き寄せる
時々、虚が父様と重なる時がある
全てを知っているからこそ、複雑でしかない。
(私はどちらに 命を拾われたのでしょう…)
暖かい腕の中で いつの間にか2人眠りにおちた