*chamomile*
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牢屋の扉の先には
大人1人がやっと通れる程の一本道が続いていた。
美影にこの先の事を聞いたが 知らないようだった。
美影に羽織の裾を掴んでいるように指示し
暗闇の中を歩いた。
明かりが見えてくると同時に人影が1つ。
小声で
「美影、良いと言うまで静かにして。
ここを動かないでください。」と伝え
人影に向かって走り出す。
あちらもこちらに気づいたのか
銃を連発する
玉を何とか刀で弾くも狭く右肩に1弾受けてしまう。
明かりの元へたどり着く前に
敵には見えぬように懐から短刀を取り出し
太刀で斬りかかり身動き取れなくした所で
短刀で脇をつき刺す。
ぐっ と声上げ血を吐きながら崩れ落ちる。
あかりの指す上を見上げれば井戸である事が分かる
井戸の外から微かに三味線の音が聞こえた。
「美影。」
名を呼べば一目散に走って来て
私の背に抱きつく。
「優さまっ。」
太刀を地面へ刺し右肩にくい込んだままの
弾を抉り出す。
「っ!」
「優さま、怪我を!?」
「大丈夫です。心配いりません。」
振り向き美影の頭を撫でてながら
上を見上げる
(ロープは無い。
美影は自力では登れないでしょうね…。)
「美影、刀を貸してください。」
「あ、はいっ。」
美影から刀を受け取り鞘から抜き、
地面に突き刺していた太刀の刃先を折る
「優さま!?」
謎の行動に理解できない美影に
「まぁ見てて。」
と打刀を脇に刺し、
刃先を折った太刀をめいいっぱい掲げ
井戸の岩のあいだへとしっかり突き刺す。
「これでいいでしょう。
美影乗って下さい。」
美影の前でおんぶの格好をとる。
困惑しながらも背に乗った美影の重さを感じ
後ろ向きで 暗闇に入る。
「しっかりつかまっててね。」
助走を付けて
井戸の壁を上に蹴りあげ
先程突き刺した太刀を足場に
井戸の外へと飛び上がる。
無事着地し
懐から 毒を仕込んだ短刀を美影に持たせる
「何かあったらコレで身を守りなさい。
すぐ終わらせるようにはしますから。」
頭を軽く撫でて
井戸の影で隠れているように伝え
万斉の加勢に向かう。