番外~銀時~
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――江戸、歌舞伎町を1人歩いていると
昨日から船を空けていた高杉と出会う。
「偶然ですね、晋助
なかなか帰ってこられないので心配してたのですよ?」
「悪かったな」
「船内に特に変わりはありません
今度は何をするおつもりなんですか?」
静かな街並みを眺めながら少し離れた距離で会話する
「見つけたぞ!高杉晋助!」
真選組に気付かれ 高杉は刀を抜き優を人質として真選組の足を止めさせる
「おっと動くんじゃねぇ
動けばこの女の首が飛ぶぜ?」
「くっ!!」
首に突きつけられた刀をみて
短くため息を着いて困った顔で真選組の方を見つめる
「高杉!その女性を解放しろ!!」
耳元で 優、あまり遅くまで出歩くんじゃねぇ と囁いて
「望み通り解放してやるよ」
真選組の方へ突き飛ばされ
振り向いた時にはもう高杉の姿は無かった
「逃げたぞ!追え!」
(逃げ切れるでしょうけど
まさか突き飛ばされるとは思ってませんでした…)
「大丈夫ですか!?」
「は、はい
ありがとうございます…」
真選組隊士に話しかけられ 少し怯えたフリをする
「んだぁ?
相変わらず物騒だなぁ」
聞き覚えのある気だるい声の方を見やれば目が合う
「…銀?」「優?」
「なんだ万事屋おめぇの知り合いか?」
「まぁな」
「ならその人はお前に任せる」
「ほー、任せるって事は依頼でいいんだな!?
いくらで引き受けてようかなあ〜」
「お前、知り合いならつべこべ言わず
引き受けろ!!」
「あのぉ、大丈夫ですよ?
ちゃんと帰れますし」
「夜道を女1人であるかせる訳には行かねぇ」
「しょうがねぇな、優うち来い」
という事で万事屋に泊まることとなった
「ここが銀が今いる場所なんですね」
月夜に照らされた万事屋 銀ちゃん と書かれた看板を見上げる
「そっ。ここで万事屋やってんの。」
優の頭をぽふぽふとしながら少し自慢げに言う。
「そっか…。」
(やりたい事、見つかったならよかった…。)
中へ入らせてもらえば
大きな白い犬が1匹玄関先で眠っている
もふもふとじゃれようとすれば
銀時に止められた。
「まてまて、
羊の皮被った狼だからっ!」
そう言った銀時の声で目を覚ましたのか
手に噛み付く定春
「痛ってぇ!ご主人様になにしやがんだっ!」
噛まれた手からは尋常じゃない血が流れている
「あらぁ
いい子だから離してあげて下さい」
銀時の手を噛んで離さない定春の頭を撫でてやれば、満足そうに目を細め 手を解放する。
「銀 とりあえず血、流してきて下さい
手当しますから
よしよ〜し」
ふわふわの毛に気を取られながら銀時に言う。
定春も撫でられて心地いいのか無抵抗である。
「おぉ…」
定春の毛並みに夢中になる優を横目に
洗面台へと向かう