*chamomile*
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次に目を覚ました時
既に日が変わり朝を迎えていたようで
部屋全体が明るくてとても眩しかった
私の目の前には見知らぬ 白髪が飛び込んでくる
白くてもふもふしたそれに
私は手を伸ばし がっしり掴んでしまった
すると 毛玉の主は 苦痛の声を上げ
グーパンチがお腹にクリティカルヒット·····
痛みで泣き出す 私
鳴き声で目覚めた毛玉の主は隣で慌てふためき
外の方から
低く優しい声がやってきて
私を抱き上げあやす·····
「おやおや、どうしたんですか?」
「あ、いや髪引っ張られて·····つい·····手が·····」
毛玉の主はあたふたしながらそう答える
「銀時の髪が珍しく見えたんですかねぇ?」
落ち着きを取り戻しつつある私に
微笑みながら問う男
「なんか、悪りぃ·····」
毛玉の主はシュンとしている·····
その様子に男は微笑み
私を抱いたまま
銀時と呼ばれた毛玉の主と
私の目線を合わせるようにしゃがみ込んだ
「俺の髪…そんなに珍しいか?」
私はもう一度
白いモフモフに手を伸ばし優しく触れた
「いいですか、
彼は銀時。 貴方の兄ですよ。」
「あ、にぃ?」
フワフワの髪に触れながら男に言われた単語を発する
「はい。
お兄ちゃんですよ」
その言葉に銀時は少し恥ずかしそうに
頬を赤らめる
「おにぃ·····たぁん」
モフモフが触り心地よくて
笑顔で銀時にそう言うと
銀時の顔はもう真っ赤だった
「なんか小っ恥ずかしい·····」
うつむき加減で後頭部を掻き出す銀時に
男は微笑み
私を再度抱き上げ対面する
「では私は お父さん。
ですね」
「お、とぉさん」
「可愛らしいですねぇ
今までは男2人でしたが 娘とはいいものですね」
そう言って お父さん はぎゅっと抱きしめてくれた
「親バカかっ」
銀時に突っ込まれる 男。
「銀時も妹が出来て嬉しいでしょう?」
「なっ、べ、べべ、つにっ」
照れながらそっぽを向く銀時
「てか、松陽ぉ そいつ名前は?」
その言葉にハッとする
「そう言えばそうでしたね
自分の名前、分かりますか?」
そう問いかけられるも、
私はなんの事だか分からず キョトンとしていた
「おやおや、困りましたね·····」
私を抱き抱えたまま
男はその場に座り
私の顔をしばらくじっと見つめる
「優。
優にしましょう!!
どうです?銀時。」
「優ねぇ、案外まともだったな。
俺の妹か·····」
そうして
吉田松陽を父に 坂田銀時を兄として
3人の生活が始まった