*chamomile*
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規則正しく
朝日の昇り始める頃には目が覚める
まだ若いのに年寄りくさいと
自分でも、思ってしまう
んーっと伸びをして
洗面台にむかい顔を洗う
寝間着を脱ぎ 下着姿で箪笥を開ける
「また着物増えてる…」
普段は動きやすさ重視で
お尻までしかない丈の着物(特注)に
刀を差すためのホルダー付きのコルセット
そこに、スカートか短パン
そして白に縁から鶯色のグラデーションのかかった羽織を着る
着物をちゃんと着る機会はほとんどないのだが
晋助が時折買ってきてくれている
お前の物なので好きにしろとの事
何も言わずに
私の箪笥にそっと入れてある
同じ組織に部屋に居ながら
会うことがほとんど無いからなのかもしれない
隊員たちが
私と晋助を「太陽と月」と表現するのもうなずける気がする
いつも通りの服装に着替え
せっかくなので明日には買ってきてくれていた着物でも着てみようと思いながら
化粧台の前で 紅をひき
髪を結い上げる
刀掛けに置いていた刀を差し
羽織を袖を通さず羽織り、羽織紐を付け
司令室へ向かう
司令室には
すこし眠そうな隊員たちが
船の状態データを見つめる
「皆、お疲れさま」
「おはようございます、優様」
隊員たちから口々に挨拶が帰ってくる
定期報告を受けてから
隊員たちを交代の為下がらせる
司令室に配属される者は
何も無い限り
3交替制で朝昼晩の数時間ずつ
武市の元で頑張って貰っている
が、明日の昼まで(あくまで予定)
武市も居ないし、戦闘員もこの船にはほぼ居ない状態
それを心配してか
武市がもしもの時の合流先などを書物に記してくれていた
船首席でしばらくそれを読んでいると
朝食を済ませた かわりの者たちが元気に入ってくる。
今日の大まかな予定を告げ
仕事に取り掛かってもらい
私も朝食をとりに食堂へ向かう