グレー・コラージュ・ソング
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迅悠一というボーダーの人と出会ってから一週間後。連続集団自殺は元凶の魔女を倒したことで解決し、世間も緩やかにそれを忘れようとしていってるところだ。魔女はそうバンバン現れるものでもないので、わたしは日常を謳歌している。平和が一番。
今三門市の魔法少女はわたし一人だから魔女が現れたら大忙しだ。キュゥべえが早く新しい魔法少女をスカウトしてきてくれればいいんだけど。
バイトからの帰り道、スマホが振動した。件の迅さんからメッセージが届いたようだ。あの後、お互い特殊な立場にいるので情報交換のために、と連絡先を交換したのだった。「今週の土曜か日曜で暇な時間ある?」とのこと。土曜は18時までバイト、日曜は一日オフだ。それにしても……
「これ絶ッ対浮ついた約束とかじゃないよね」
あの魔女が三門市と蓮乃辺市を行ったり来たりするせいで対応が遅れて、その分被害が大きくなってしまった。かなりセンセーショナルな事件として世間からも注目されていたようだし。迅さんもボーダー隊員として見たこと聞いたことを上に報告する義務があるだろう。ボーダーのお偉いさんとかに呼び出されたりしたらやだなぁ。警察が絡んできたらもっと嫌だ。
「まあ、迅さんいい人そうだし、悪いようにはされないでしょ」
魔法少女歴5年目。その秘訣は自分勝手なポジティブシンキングである。
待ち合わせ場所は出会った公園。既に到着していた迅さんがこちらに気付き、よっと気さくに手を振った。……またサングラスに青い服だ、好きなのかな。
「悪いなー、わざわざ呼び出しちゃって」
「いーえ。どうせ今日は暇してたから」
「名字ちゃんは部活とかやってないの?」
「部活?わたし大学行ってないからなー」
「え」
「え?」
歩き出そうとしていた迅さんがビシリと固まった。
「待って、名字ちゃん今いくつ?」
「今年で19」
「……同い年だったのか……」
「エッ」
どうやら迅さんは迅くんだったらしい。てっきり一つか二つは歳上だと思ってた。それにしてもすごい衝撃受けてるな迅さ、迅くん。やっぱり19にもなって魔法少女を名乗るのは痛いだろうか。それは薄々感じてる。
「ちなみに迅くんはわたしのこといくつだと思ってたの?」
「高一くらい」
中々鋭い。
「で、だ。ラーメンとハンバーガーどっちが好き?」
今三門市の魔法少女はわたし一人だから魔女が現れたら大忙しだ。キュゥべえが早く新しい魔法少女をスカウトしてきてくれればいいんだけど。
バイトからの帰り道、スマホが振動した。件の迅さんからメッセージが届いたようだ。あの後、お互い特殊な立場にいるので情報交換のために、と連絡先を交換したのだった。「今週の土曜か日曜で暇な時間ある?」とのこと。土曜は18時までバイト、日曜は一日オフだ。それにしても……
「これ絶ッ対浮ついた約束とかじゃないよね」
あの魔女が三門市と蓮乃辺市を行ったり来たりするせいで対応が遅れて、その分被害が大きくなってしまった。かなりセンセーショナルな事件として世間からも注目されていたようだし。迅さんもボーダー隊員として見たこと聞いたことを上に報告する義務があるだろう。ボーダーのお偉いさんとかに呼び出されたりしたらやだなぁ。警察が絡んできたらもっと嫌だ。
「まあ、迅さんいい人そうだし、悪いようにはされないでしょ」
魔法少女歴5年目。その秘訣は自分勝手なポジティブシンキングである。
待ち合わせ場所は出会った公園。既に到着していた迅さんがこちらに気付き、よっと気さくに手を振った。……またサングラスに青い服だ、好きなのかな。
「悪いなー、わざわざ呼び出しちゃって」
「いーえ。どうせ今日は暇してたから」
「名字ちゃんは部活とかやってないの?」
「部活?わたし大学行ってないからなー」
「え」
「え?」
歩き出そうとしていた迅さんがビシリと固まった。
「待って、名字ちゃん今いくつ?」
「今年で19」
「……同い年だったのか……」
「エッ」
どうやら迅さんは迅くんだったらしい。てっきり一つか二つは歳上だと思ってた。それにしてもすごい衝撃受けてるな迅さ、迅くん。やっぱり19にもなって魔法少女を名乗るのは痛いだろうか。それは薄々感じてる。
「ちなみに迅くんはわたしのこといくつだと思ってたの?」
「高一くらい」
中々鋭い。
「で、だ。ラーメンとハンバーガーどっちが好き?」