「聞いたよ出水く〜ん！太刀川隊新メンバーだって？しかも銃手」
「それ分かってて言ってるんすか名字さァん！ほんっと大変なんですから」
「噂にゃ聞いた、スポンサーの息子でしょ。コネで上に上がれても、この先辛いのは御曹司くん自身だと思うけどなあ〜。」
「……まあ何だかんだ言っても、もうウチの後輩なんで。相応の戦力に育ってくれればいいなと思ってます」
「あの出水くんが先輩か……。そっかあ、もう高校生だもんな……。あ、」
「どうしたんすか？」
「うちの弟もこの間入隊したんだ。出水くんと同い年で、すぐ正隊員になるからよろしく」
「名字さん弟いたんですか？似てます？」
「いや、わたしと違って賢いよ。なんと六頴館首席合格。」
「ああ〜、反面教師的な。俺仲良くなれるかな〜」
「仲良くなれると思うよ、弟も螺子外れてるタイプだし」
「姉弟ですもんね。安定の名字家の遺伝子」
「ブース入れやおらおら」
「俺よりも唯我を鍛えてやってくださいよ」

「おーらこんにちは御曹司。元祖銃手の名字さんが直々に稽古つけたげるぞ〜」
「出水先輩何なんですか、この女性は！？」
「いいから特訓付き合ってもらえって。」
「あだっ！暴力だ、パワハラに屈してはならない！弁護士を呼んでくれ！」
「この子おもろいね、弱いけど」
「安曇野隊に貸しましょうか」
「要らん」