「いよいよやって参りました！激闘のＢ級ランク戦を終え、Ａ級への挑戦権を得た２チーム！果たしてＡ級昇格なるか！？」

「実況はわたくし武富桜子！そして解説席には"ぼんち揚食う？"でおなじみ、Ｓ級隊員迅さんと！先日、新生東隊を結成した東隊長にお越しいただいていまーす！」
「どうぞよろしく」「どうぞよろしく」
「挑戦権を得たのは二宮隊と安曇野隊です！最大の四人編成の二宮隊と戦闘員一人の安曇野隊、かなり対照的なチームが勝ち上がりましたね。いかがお考えですか？」
「そうですね……。二宮隊は隊長兼エースの二宮を軸に、無理をせず安定して勝ち上がってきた印象です」
「逆に常に一対多数で戦うことになる名字……名字隊員は、常に新しいことを吸収しながらここまで這い上がってきましたね」
「安曇野隊は相手の虚をつく作戦と、最初の銃手・名字隊員の活躍で、やはり話題性のあるチームですよね！」
「破天荒な戦い方ばかり注目されがちですが、彼女の代名詞である正確無比な早撃ちで多少の無勢は覆してしまえるんですよ。一人だからといって放置しておくと厄介です」
「なるほどー、安定感の二宮隊と台風の目の安曇野隊！Ａ級にその刃は通じるのか？！まもなく転送開始です！」


「確認するぞ名字。今まで以上に真っ先に狙われるのはお前だ。俺らは死んだら終わり、分かってるな」
「まず狙撃手から落とす、敵のエース同士を噛み合わせる、欲張って点を取りに行かない。」
「そうだ。基本が完璧な上で相手の思考の裏を突く。そこで初めて"無茶"が通るんだ、いいな」
「オーケー安曇野さん。……わたしを誰だと思ってんの？」
「おし、行くぞ！」