宇宙旅行
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あ、そうだ二宮」
「?なんですか?」
「確か名字と仲良かったよな?」
「……いえ、その。以前訓練に付き合ってもらっただけです」
「あいつ銃手に移転してから訓練室に篭りっぱなしみたいなんだ。ちょっと声かけてやってくれないか。な?」
「……はあ」
「よし。安曇野さん、次はモールモッド10体とバンダー5体!右の通常弾が威力10、射程25、弾速65。左の追尾弾は威力10、射程30、弾速60で!」
「へいへい。人使いの荒いこった」
「休暇貰ったんでしょ!後で何か奢るから!」
「その言葉忘れんじゃねーぞ。設定完了、行くぞ」
最初はなんて声をかけようかと立ち止まっていたが、思わずその場で魅入ってしまった。名字の動きは華奢な見た目そのままに速く、そして鋭い。射手の時はセットしていなかったグラスホッパーを使い熟し、15体のトリオン兵を次々に薙ぎ倒していった。名字は相手の隙、例えば攻撃のモーションに入った瞬間や攻撃の直後、を狙い撃ちするのが異様に上手い。例え一発一発の威力が弱かろうが無防備な状態の敵に打ち込めば簡単に倒せる、とは彼女の談だ。
「生き物には当然不可能な動きがあるんよ。関節の柔らかさとか反応速度とか重心とか色々関係するんだけどさ。それをある程度把握するだけで仕留められる。」
千発百中を自称する出水とは反対の、トリオン効率の良い戦い方。それは正しく、銃手としてのひとつの理想モデルだった。たとえ、サイドエフェクトの恩恵があったとしても。
「すげえだろ、アイツ」
「!安曇野さん」
「銃手は事前に弾の設定を決める必要があるからああやって色々試してんだよ。動体視力のサイドエフェクトがあるし、やっぱ狙いがイイんだから早撃ちの訓練積ませるのが正解だな」
「……いつから続けているんですか?」
「さあ?俺が見てやってんのは一昨日から。でもそれより前から空いてるオペレーター捕まえて戦いっぱなしみてえだわ」
安曇野さんはやれやれと大袈裟にポーズを取って見せた。
「名字とは入隊した時からの付き合いだけど、たまにアイツや迅が怖くなるよ。自分のことよりもボーダーに尽くしてばっかに見えて。訓練に熱心なのは良いが、その内ボーダーに骨を埋めそうだ。」
彼女はちょうど最後の一体の眼にアステロイドを撃ち込んだところだった。
「おい、その辺で休憩にしとけ」
そう声をかけると名字はこちらの姿を認め、少し目を見開いた。そして、何を考えているのか分からない笑顔で手を振った。
「?なんですか?」
「確か名字と仲良かったよな?」
「……いえ、その。以前訓練に付き合ってもらっただけです」
「あいつ銃手に移転してから訓練室に篭りっぱなしみたいなんだ。ちょっと声かけてやってくれないか。な?」
「……はあ」
「よし。安曇野さん、次はモールモッド10体とバンダー5体!右の通常弾が威力10、射程25、弾速65。左の追尾弾は威力10、射程30、弾速60で!」
「へいへい。人使いの荒いこった」
「休暇貰ったんでしょ!後で何か奢るから!」
「その言葉忘れんじゃねーぞ。設定完了、行くぞ」
最初はなんて声をかけようかと立ち止まっていたが、思わずその場で魅入ってしまった。名字の動きは華奢な見た目そのままに速く、そして鋭い。射手の時はセットしていなかったグラスホッパーを使い熟し、15体のトリオン兵を次々に薙ぎ倒していった。名字は相手の隙、例えば攻撃のモーションに入った瞬間や攻撃の直後、を狙い撃ちするのが異様に上手い。例え一発一発の威力が弱かろうが無防備な状態の敵に打ち込めば簡単に倒せる、とは彼女の談だ。
「生き物には当然不可能な動きがあるんよ。関節の柔らかさとか反応速度とか重心とか色々関係するんだけどさ。それをある程度把握するだけで仕留められる。」
千発百中を自称する出水とは反対の、トリオン効率の良い戦い方。それは正しく、銃手としてのひとつの理想モデルだった。たとえ、サイドエフェクトの恩恵があったとしても。
「すげえだろ、アイツ」
「!安曇野さん」
「銃手は事前に弾の設定を決める必要があるからああやって色々試してんだよ。動体視力のサイドエフェクトがあるし、やっぱ狙いがイイんだから早撃ちの訓練積ませるのが正解だな」
「……いつから続けているんですか?」
「さあ?俺が見てやってんのは一昨日から。でもそれより前から空いてるオペレーター捕まえて戦いっぱなしみてえだわ」
安曇野さんはやれやれと大袈裟にポーズを取って見せた。
「名字とは入隊した時からの付き合いだけど、たまにアイツや迅が怖くなるよ。自分のことよりもボーダーに尽くしてばっかに見えて。訓練に熱心なのは良いが、その内ボーダーに骨を埋めそうだ。」
彼女はちょうど最後の一体の眼にアステロイドを撃ち込んだところだった。
「おい、その辺で休憩にしとけ」
そう声をかけると名字はこちらの姿を認め、少し目を見開いた。そして、何を考えているのか分からない笑顔で手を振った。