宇宙旅行
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「いいじゃん二宮くん!今の動きだよ今の!」
「お前の言ってたヒューン、ひょい、ギュンはこういうことか……」
「そう!その追尾弾はあくまで釣り。相手を一撃で仕留める必要なんてない、弾数と射程の優位を使わなきゃ」
「最初からそう説明しろ」
「いやあ自分で辿り着いてほしかったので」
人から丸々教えられた技と自分で考えた技なら後者の方が絶対この先"生きる"技になるよ、と付け足すと二宮くんは目を丸くしていた。
「……まともなことも言うんだな……」
「しみじみ言わないでくれる?我先輩ぞ?」
あーでもないこーでもない言い合ってると急に目の前が真っ白になって脚の踏ん張りがつかなくなった。膝から崩れそうなところをぐっと支えられた。
「っおい、名字」
「……あーごめん、使いすぎた」
「は?」
「ごめん、にのみやくん、開発室……エンジニアのところ連れて行ってくれない……?」
「まーたやったのかこの馬鹿」
「かえすことばもありません……」
「今鬼怒田さん居ないから俺が担当するけど、やっぱ見えすぎてるのか?」
「多分……。この視界以外見たことないから分からないけど」
「……おい、何の話だ」
「名字、弟子にも言ってなかったのか」
「弟子じゃないし。運んでくれてありがとね二宮くん。もう大丈夫だから帰っていいよ」
「それは酷いんじゃねぇか名字?中途半端に聞かせておいて。普通気になるだろ」
「安曇野さんにはカンケーなくない?」
「銃の件降りてもいいんだぞ俺は」
「は?それこそ違うでしょ!職務放棄!」
二宮くんは割と困惑している。安曇野さんは深い溜息をつくと、わたしの換装体のデータを見ながら口を開いた。
「コイツ、サイドエフェクト持ちなんだよ」
「ちょっと安曇野さん!」
「迅と嵐山は知ってんだろ?問題ないだろ」
「あの二人は不可抗力だったの!あ〜誰にも知られたくなかったのに……」
「……"見えすぎる"と言うにはやはり目に関するものなんですか?」
「鋭いな二宮くん。名字のサイドエフェクトは強化動体視力。つまり動体視力がめっちゃ良い」
「ごめんなさいねー!迅みたいなスーパー能力じゃなくて!」
「まー見えすぎてるっつーより脳の処理が追いついてないんだろうな。こればっかりはな、トリオン体の視力そのものを下げれば少しはマシになるんだろうが……」
「戦いで不利になりそうでヤダ」
「だろうな。じゃあ慣れるしかねえよ。入隊したばっかの頃よりも使いこなせてるんだ、頑張れよ」
「ありがと安曇野さん!でも二宮くんにバラしたのは根に持っとくね!」
「へいへい」
「どうしてサイドエフェクトを人に知られたくないんだ」
「ヘボ能力だから」
「本当は?」
「……わたしがやってきたことの全部、サイドエフェクトの手柄になっちゃうから。迅みたいに開き直れたらいいんだけどね」
「……そうか」
「このことは誰にもないしょだかんね」
「分かってる」
「お前の言ってたヒューン、ひょい、ギュンはこういうことか……」
「そう!その追尾弾はあくまで釣り。相手を一撃で仕留める必要なんてない、弾数と射程の優位を使わなきゃ」
「最初からそう説明しろ」
「いやあ自分で辿り着いてほしかったので」
人から丸々教えられた技と自分で考えた技なら後者の方が絶対この先"生きる"技になるよ、と付け足すと二宮くんは目を丸くしていた。
「……まともなことも言うんだな……」
「しみじみ言わないでくれる?我先輩ぞ?」
あーでもないこーでもない言い合ってると急に目の前が真っ白になって脚の踏ん張りがつかなくなった。膝から崩れそうなところをぐっと支えられた。
「っおい、名字」
「……あーごめん、使いすぎた」
「は?」
「ごめん、にのみやくん、開発室……エンジニアのところ連れて行ってくれない……?」
「まーたやったのかこの馬鹿」
「かえすことばもありません……」
「今鬼怒田さん居ないから俺が担当するけど、やっぱ見えすぎてるのか?」
「多分……。この視界以外見たことないから分からないけど」
「……おい、何の話だ」
「名字、弟子にも言ってなかったのか」
「弟子じゃないし。運んでくれてありがとね二宮くん。もう大丈夫だから帰っていいよ」
「それは酷いんじゃねぇか名字?中途半端に聞かせておいて。普通気になるだろ」
「安曇野さんにはカンケーなくない?」
「銃の件降りてもいいんだぞ俺は」
「は?それこそ違うでしょ!職務放棄!」
二宮くんは割と困惑している。安曇野さんは深い溜息をつくと、わたしの換装体のデータを見ながら口を開いた。
「コイツ、サイドエフェクト持ちなんだよ」
「ちょっと安曇野さん!」
「迅と嵐山は知ってんだろ?問題ないだろ」
「あの二人は不可抗力だったの!あ〜誰にも知られたくなかったのに……」
「……"見えすぎる"と言うにはやはり目に関するものなんですか?」
「鋭いな二宮くん。名字のサイドエフェクトは強化動体視力。つまり動体視力がめっちゃ良い」
「ごめんなさいねー!迅みたいなスーパー能力じゃなくて!」
「まー見えすぎてるっつーより脳の処理が追いついてないんだろうな。こればっかりはな、トリオン体の視力そのものを下げれば少しはマシになるんだろうが……」
「戦いで不利になりそうでヤダ」
「だろうな。じゃあ慣れるしかねえよ。入隊したばっかの頃よりも使いこなせてるんだ、頑張れよ」
「ありがと安曇野さん!でも二宮くんにバラしたのは根に持っとくね!」
「へいへい」
「どうしてサイドエフェクトを人に知られたくないんだ」
「ヘボ能力だから」
「本当は?」
「……わたしがやってきたことの全部、サイドエフェクトの手柄になっちゃうから。迅みたいに開き直れたらいいんだけどね」
「……そうか」
「このことは誰にもないしょだかんね」
「分かってる」