「今日の稽古はここまで！」
「いつもより早いだろう、何かあるのか？」
「色々！ではでは」
この後開発室に射手用の銃の企画書を提出して、そのまま安曇野さんたちと会議があるのだ。まだまだ半人前の二宮くんを、射手のパワーアップ会議に連れて行くことはできませんな。
「……」

「二宮くん、あの子に振られちゃったの？」
「そんなんじゃねえ」
「いいじゃない名前ちゃん。強いし可愛いしそういう動物を見てるみたいだわ」
「動物ってところにしか同意できないな」
「あら、負け越してるのに言うじゃない」
「……いずれ勝つ」


「……方向性もイメージも大方詰めた。狙撃銃の前例があっただけありがたい。あとは開発の仕事だ」
「有能！ありがとう安曇野さん！」
「俺を誰だと思ってる、この件終わったらなんか奢れよ名字」
「当然のように年下の女の子にたかるのか……」