「貴方が二宮くんのお師匠様？」
「うい？」
ラウンジでだらだらしてると金髪美女が話しかけてきた。
「ああ、ごめんなさい。私は加古望、射手よ」
彼女はよろしくね、と付け加えた。二宮くんの同期の。
「名字名前。二宮くんの師匠じゃないけど稽古は付けてるよ。よろしくね加古さん」
「あら？二宮くんが"歳上をくん付けで呼ぶ失礼な奴"って言ってたけど、私はさん付けなのね」
「加古さんは初対面で無視したり見下した態度じゃなかったから」
「なるほど」
流石のわたしでも意味無く年上に舐めた口利かないよ、と伝えると加古さんはクスリと笑った。