リレー小説

友人とまる君と下らない話をリレーで書いてます🌻

アニメジャンルは様々、オチはなし🕊️
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  • 続き

    20241129(金)11:14
    杏子作「HUNTER×HUNTER」


    「ハンター試験でしこたま鍛えられてきたゴン達だ
    お前が心配しなくても、大丈夫に決まってんよ…!

    それより俺無茶苦茶腹減ってんだよ、お前の事だ
    一人でいた合間に食料や水、確保してたんだろ?」

    今すぐ何か出せ!と言わんばかりに
    クラピカの前に手差し出すレオリオ

    しかし 現実とは、時に残酷である…


    「君に食料などをあげたいのは山々なんだがな…

    この島の生態や地景を分析するのに熱を注ぎすぎて
    まだ何一つ、それ類の物は準備出来ていないのだよ」

    目線を泳がせ、申し訳なさそうに謝罪するクラピカに
    開いた口が塞がらない状態のレオリオ、…沈黙が続く


    「Σはあぁ!?何してくれちゃってんのお前はよォ!

    普段の旅では如何に食料や水が大事だとか偉っそうに説教かますくせに、今回は完全にお前が出来てねーじゃねーか!」

    頭を下げるクラピカを軽く叩くレオリオ
    お腹が空いてるのか普段よりも心が狭い

    「痛いじゃないか…!

    自分の思う通りに物事が進まないからといって
    私に八つ当たりするのは止めてくれないか…!」

    「うるせーっ!!

    こうなったらお前が隠し持ってる非常食
    根こそぎ奪って食べてやらあぁーっ!」

    「そんな物 私が持っている筈ないだろ!
    食い意地のはった君ならともかく…っ!」

    「誰がお前より常に食い意地はっとるんじゃー!」

    「現在進行型でそうだろう!」

    今の、空腹の鬼と化したレオリオには
    何を言っても無駄と感じたクラピカは

    かくなる上は…と、武器を構え始める

    「タコ殴りにし死んでも…成仏してくれよレオリオ」

    流れに便乗し、とんでもない事をいうクラピカ


    しかし怪獣みたく大きな口を開きガオーっ!!と
    クラピカに襲いかかるレオリオの口に魚がイン!

    「な…!?」

    あまりの出来事に目を丸くしクラピカがそちらを見る
    するとそこには大量の魚を持ったゴン達の姿があった

    「へへ、間に合って良かった!怪我はない?」

    「ゴン、キルア…!」

    そして魚を貪り食い終え、正気に戻るレオリオ

    「……ハッ!……ここはどこ?わたしはだれ…?」

    となるレオリオに、すかさずキルアがツッコむ

    「流石にそれは、痛すぎるぜオッサン」
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  • 続き

    20241128(木)15:41
    とまる君作 「HUNTERXHUNTER」


    レオリオが騒いでいるとき、クラピカはそこにはいなかった。彼は、ここがどんな島なのかを把握するために、木々の密生するエリアを散策していた。
    この島に流れ着いたとき、クラピカは、レオリオとは少し離れたところで目を覚ました。そのため、彼がゆかいな形で砂浜に埋まっているのを、見つけることができなかった。
    ふむこの果物は、とか、こういった木が生えるということは、このあたりの気候は一年を通してこんな風だなとか、頭のいい彼らしく、とりあえず、周辺の環境を把握することに尽力していた。

    その間も、レオリオは砂の中で声を上げ続ける。そのそばを通ったとき、クラピカの耳に、こもった声が届いた。
    クラピカは、木々の間から砂浜のあたりに目を向ける。
    と――、

    真っ白にかがやく砂の中から、レオリオの下半身が空に向かって生えている。あんまり動くので、足先だけで、奇妙なダンスを踊っているように見える。
    クラピカはヒクッと顔を引きつらせると、そのまま立ち去ろうとした。
    しかし、彼の気配に気づいたレオリオが、また「だぁれか~~!」と騒ぎ出したので、観念して近寄った。

    「ふむ……、この角度で埋まっているということは、我々が飛んできた方角は恐らくあちらで、その強さは……」
    砂に埋まっている仲間を前に、冷静に分析を始めるクラピカ。
    その声に気づいたレオリオは「テメ、クラピカか。いいから助けろや……」とくぐもった声を出した。

    それから数分。エンヤコラヤと助け出されたレオリオはいたく不機嫌で、口から砂を吐きながら、ブツブツ言っていた。
    「……ったく、フツー目の前に仲間が埋まってんのに分析始めるかァ? まず助けてからだろ、そーゆーのはよォ」
    いやすまない、とクラピカは笑いながら返す。
    「君ならそれくらいの状況で死ぬことはないと思ってな。なによりも、ハンター試験からこっち、あまりに不幸な目に遭うものだから、いちいち助けるもの面ど……、オホン、いや、君が無事でよかったよ、レオリオ」
    「テメー、それでごまかしてるつもりなら出来てねえからな」
    頭でっかちな奴はこれだから、とレオリオは、シャツについた砂を払っている。

    するとクラピカは、あたりを見渡して「そういえば、ゴンとキルアはどこに行ったのだろうな。彼らもここに流れ着いているといいのだが……」と言った。
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    20241126(火)11:31
    杏子作 『HUNTERXHUNTER』


    「覚えてねーのか、ゴン

    俺達四人で大海原へ船旅してた途中だったじゃん
    それでいきなり、船が嵐に飲み込まれたって感じ」

    「…あぁ!
    ちなみにクラピカやレオリオは一緒じゃないの?」

    「…自分の事より仲間の心配が先ってお前らしーよ
    多分別々に流されたんだと思うぜ、探しに行くか?」

    キルアの手を借り、重い腰を上げ立つゴン



    「うん!…でもその前に…お腹減らないキルア?」

    ニカッと歯を出しながら笑うゴンに釣られるキルア

    「俺も、同じ事思ってた

    お前が寝てる間に集めた果物あんだ、食べよーぜ!」

    「わーい!食べよ食べよ!」

    「ほら、美味そうだろ」

    大きなバナナの葉の上に、果物の山
    南国の果物らしき物が賑やかに並ぶ


    「んじゃ俺、大っきなパパイヤもーらい!」

    「あ、ずりぃぞゴン!それ一番採るのに苦労したやつなんだぞ、よこせって…!」

    「いーじゃん別に、キルアが今手に持ってるドリアンだって市場じゃかなり高い果物でしょ!」

    「高い果物は全て俺のもんなの、ゴンはバナナとかのが似合うって…!」

    「何その変な理由!」

    ギャーギャー

    …ギラギラと光り輝く太陽の下、楽しそうな二人の声が静かな無人島に響き渡る



    一方、反対岸に辿り着いたと思われるレオリオ達

    …白く美しい砂浜に、大きな紺色の物体が暴れている
    どうやら上半身が砂に埋まり出れないレオリオらしい


    「ふがーっ!!ふごごごっ!!(誰ぁれかー!助けてえぇーっ!!)」」
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  • リレー小説

    20241122(金)17:59
    とまる君作 『HUNTERXHUNTER』




    ザザーン……。

    波の音がする。足元にさわる水の感触が心地よい。からだに当たるひかりのあたたかさから、まぶたを閉じていても、空が快晴であることが想像できた。
    そんな心地よいものに混ざって、なにやら遠くから、自分を呼ぶ声が聞こえる。

    「ン……、おい、ゴン、ゴン! 起きろったら!」
    いつまで寝てんだ! と続く声には聞き覚えがある。ゴンは跳ね起きた。
    目の前には、キルアが仁王立ちになっている。
    「あれ……キルア?」
    そう、ゴンの親友、キルアだ。

    しかし見なれた彼の後ろには、ぶっといヤシの木や、熱帯のものらしき木が、空に向かってにょきにょき伸びている。おまけにそこから、バナナのようなものまで下がっている。
    あたりの景色から、どうやらどこかの島と思われた。そんな彼らがいるのは、座るとおしりに水が当たる、波打ち際。
    しかし残念ながら、ゴンにはこんなところに来た記憶がとんとないのだった。

    「えっと……、キルア、ここ……、どこ?」
    へらっと笑うゴンに、キルアはため息で返した。

    とってもいいお天気である。抜けるような青空を、鳥が「ひょろ~」と鳴きながら横切った。
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