開けない常闇

イメージ曲  day after tomoro 「starry heavens」







目が見えない、息が吸えない、足が立たない 
耳が聞こえない、声すら出ない、心臓が痛い


でもそれ以上に苦しいのは
君を求める心かもしれない


恋や愛なんて…真面目な僕には無縁そのもので


だからこそ、恋や愛なんて高嶺の華みたいな存在と
よく知りもしないで、勝手に決めつけて、遠ざけて

自分から見て見ぬふりして、いつもいつも逃ていた

でも君が、僕の心を生き返らせてくれた
……なのに、いきなり裏切られた気分だよ


エイトSide終了



「これ以上は駄目、エイト引き上げましょう」

口拭きつつゼシカは放心状態のエイトを回れ右させる

「!ゼシカ姉ちゃん達の言う通りでがすよ、兄貴

残酷かもしれやせんが、これが奴の本性でがす…
これ以上幻滅する前に本来の旅へ戻りましょう」

ゼシカ達の言葉に、嫌な現実に戻るエイト

「……そうだね、帰ろうか」

転がる指輪を掴み、固まるククールにエイトは近付く

最後の別れといわんばかりに指輪を返そうとしたが
どうした事かエイトは目を見開き、彼の両肩を掴む

「!!……あんま…見ないでくれ」

羞恥心から逃げるククールを、エイトは阻止

「ククール……お願いだから、僕の方を向いて」

「やだ」


「貴様一体いつまでベットの上に居座る気だ!!神聖な行為の最中に邪魔をするな!」

「早々に部屋から出ていけ!!さもないと騎士団を呼ぶぞ!!」

ククールとの行為が中断され、再開出来ない苛立ちをエイトにぶつける二人 

ドン!!

「……っ!」

力一杯ベットから壁にふっ飛ばされれば部を打ったか顔をしかめるエイト

「エイト…!!!」

いち早く近寄ってくるゼシカをエイトは片手で静止する

「僕は大丈夫だから、ゼシカ達はそこにいて」

「馬鹿!相手は貴方よりも大きいのよ…!
格闘スキルのない貴女が敵う相手じゃ!」

しかし彼女の意見をエイトは取り合おうともしない



「…ゼシカもしかしたら兄貴は策あるのかもしれねぇ
とりあえずアッシらは、ひとまず見守っていようぜ」

「……分かったわよ」




「神聖なお祈りの儀式の最中にこんな無礼を働いて、ここから無事生きて帰れると思っておるのか!!」

鼻息荒く怒鳴る全裸男の腕をエイトは思い切り潰す

「……!き゛、貴様ぁああ!!」

不気味な音が、腕から鳴る


「ククールから今すぐ離れろ、さもないとこの腕、二度と使えなくする…___」

人間離れした風貌のエイトに男は失禁状態になる


「Σひ、ひいっ!!ば、ばっ、ばばば!化物ぉ!!」

エイトと男の目が……静かにガチ合う

口両端に長太い二つの牙、目はドラゴンの如く獰猛で
普段のエイトの面影は全く見つからなかった

エイトは男を捨てると今度はククールのに足を向ける


「……Σひぃっ!!」

ククールを抱いてたもう一人の男がベッドから落ちる
体をそこらじゅうの角で打ちながら、一目散に逃げる

泣きじゃくりながら、もう一人の男の元へ慌て近寄る


「ぉ、おお!お、おい……っ!

ほ、ほ…本当にアイツはさっきの間抜けそうな男か!?まるで別人じゃねーか!!」

「お、俺だって分からねーよ…!急にブチ切れたと思ったら、いつの間にか化物みたいな顔になってたし!

何なんだよ本当に……!!アイツといい、そこの魔物地味た化物といい…………ははははっ!!!もしかしたら死ぬかもな俺達!!!」

「…!そ、そ、そんな…うわぁああ…!!!」

自分達の未来を想像し抱き合いながら大泣きする二人





「とりあえず、僕の上着羽織って
そのままの格好でいたら風邪引いちゃうから」

身一つでいるククールに上着を渡し、隣に座るエイト

「……どうして立ち入り禁止って扉に注意書きしてあったのに入ったんだ」


「助けてあげたのに、お礼もなく質問から入るなんて君らしいねククール

……扉越しから聞こえた君の声が、誰かの助けを求めてるように聞こえて、何が何でも助けに行きたくなった。それだけだよ

それとさ、立ち入り禁止とか書いてあると、逆の事をしたくなる…そんな自然の欲求

……それよりも見た目こんな変わってるのに怖くないの?」


「一つ目の理由は良いとしても、二番目の理由は流石に、はいそうですか…って許せるかよ馬鹿

………あー、確かに会った時とは見た目が全然違うから、魔物にでも変身出来る魔法でも使ってるのか?とか思ったけど

どんな理由があるにせよエイト、お前はお前だろ?
どんなに見た目が変わろうとも全力で受け入れるよ」


「…はは、確かに、少し調子に乗り過ぎたかな
それと…ありがとう、ククールの身代わりさん

見た目も騙されたけど、性格もそっくりで驚いたよ」

頬に伸びてくるククールの手を握り返し微笑むエイト

身代わりとバレると怒られると思ったか、一気に青ざめるククールそっくりの人物


「……まさか見破られていたとは……申し訳ありません、これには色々と訳があって…」

「別に咎める気はないよ、きっとククールなりの理由があって君を雇ったんだろ?

それに僕は普通の人よりも鼻が効くし、高い洞察力があったから見破れただけだよ

他の人ならきっとククール本人だと思わせる事が出来る…だから君の技術は凄いよ、自信持って」

「エイトさん

…………白状します、私を雇われたのはククール様本人ではなくオディロ院長です…………実は」

「……そう………だったんだ」

事情を聞くやいなや、顔を背けるエイト



「エイトー…っ!!」

いきなり二階に現れたククールにゼシカ達は驚く

「!!……(想像以上に美男子じゃない…これじゃエイトが色々な意味で惚れ込むのも分かる気がするわ)」

と内心、彼の格好良さに惑わされるゼシカ



「〜っ、ムっキィーっ!!

やっぱりイケメンは好かんでがず!こーゆ顔だけ良い奴は大体クズなんでがすよ…!!

(弟分のアッシが兄貴をお守りせねば…っ)」


「(王であるワシには到底叶わんが、そこそこに良い男かもしれんの、…ま、性格は胡散臭うじゃが)」

と、トロデ



「!アンタら、エイトの仲間か
丁度良かった、エイトは…エイトは今どこにいる?」

「!…エイトなら貴女の部屋に……でも今は会わない方が…」

ククールに対しいたたまれない事が多いのか、視線を泳がせながらエイトの居場所を指すゼシカ

「分かった、サンキュ」

「あ、ちょっと!!ねぇってば!」

入らない方がいいと忠告したのに部屋に入っていく彼に、もう知らないんだから…と呆れるゼシカ


扉を開けると共に本物のククールが入ってくる

それと同時に替え玉はエイト達にに頭を下げ出ていく


「で、では私の役目は終わったみたいなのでこれで」

「…うん、元気で」

そして部屋の中は、エイトとククールのみ




「エイト…その…すまない
不快な物を見せたみたいで…気持ち悪かっただろ?」

空気が重いのか、気を使いながら話すククール

「…大丈夫だよ、最初は驚いたけどククールではなかったし」

「そっか」

「でも、これだけは聞かせて」

「……あ、あぁ……」


とりあえず座ったら?と隣のスペースを叩くエイト
そしてククールも、エイトの真横へ遠慮がちに座る


そんな二人の空気を見てか「扉閉めて」と言われた訳でもないのに、無言で閉めるヤンガス

そして先程変幻したエイトを見てから何時になく無口なトロデに対し、ヤンガスはつめ寄る



「……なぁ、トロデのオッサンよ

兄貴のあの感じアッシらは初めて今見たわけでがすが

冷静なオッサンの様子からして思うに、あんな兄貴を過去に見ていて、何でああなるかも理由……知ってるんじゃねーですかい?」


「そうよ、理由を知ってるなら教えて…!

このままもせずに放っておいたら、何だかエイトがエイトじゃなくなる気がして……私怖いのよ」

「ここでは聞かれる可能性がある、場所を変えるぞ」

二階の片隅へ移動すれば、トロデは昔を振り返る

「…正直に話そう

ワシはあのエイトはザっと七、八回は見てきておる

初めに見たのはアイツを拾い、半年経った頃であった

その頃には、ミーティアと城で一番仲が良くてのぉ…
どこに行くにもいつも一緒。正に双子のようであった


それが祟ってか、アヤツの姫に対する独占欲が日に日に強くなり……事件は起きたのじゃ

とある日の午後

姫の幼馴染の男の子が遊びにきて、最初は三人仲良く遊んでおったんじゃが…急にその子が姫を独り占めした事がきっかけで」

「兄貴はさっきみたいになっちまったんでがすか」

「……うむ」

「っていう事は、執着心と独占欲がエイトの変身のトリガー」

「…おそらくはの

その後もエイトが変幻するキッカケは、アヤツにとって大事な者が他者に奪われた時」


「!じゃあエイトが恋人関係になった子と長続きしなかった大きな理由って…」

「本人も気付かぬうち付き合っていた恋人の前であの姿になり相手が恐怖し逃げ出した…という所じゃろ」 

「……そんな、あんまりだわ……」

「兄貴を!兄貴を元に戻す術は分かんねぇのかよ!」

エイトに対し、何もできない現実に苛立つヤンガス

「………すまぬ」




一方エイト達のいる部屋
 
「ククール
本当に君は、自分の意思でこんな事をしていたの?」

「……俺はエイトから拒絶されたら…」

「…大丈夫、僕は君を突き放したりは絶対にしないよ

本当の事を聞いて僕なりに理解した上で、君と一から作って行きたいんだ」

「……エイト」

「君のペースでいい」



「……その件は、私からお話致しましょう」

気配なく部屋に入ってきたこの男の名はマルチェロ
ククールの義兄にあたる聖堂騎士団トップの団長だ


「!マルチェロ!!てめぇいつから…っ!!」

額に青筋を立て、マルチェロに突っかかるククール
彼の変貌ぶりに対応するの遅れるも仲介入るエイト

無理矢理マルチェロからククールを引き剥がし宥る

「ふんっ、野蛮な奴め…

お前みたいな奴と同じ血が半分でも流れていると思うと、私はゾッとするよ」

伸びた襟元を正しながら毒を吐くマルチェロに、ククールは睨みながら盛大に舌打ちする

「ちっ、そりゃお互い様だぜ 団長殿

俺だってアンタみたいな堅物の血が流れてると思うと、プレイボーイの名が生きないもんで大迷惑さ」



「ククール一体どうしたの、君らしくない

急にお兄さんを見るなり飛びかかって、兄弟喧嘩でもしてるの?」

「そんな可愛いもんなんかじゃねぇ!!

それにアイツを兄貴なんて呼ぶな、アイツは俺の兄貴なんかじゃねぇ…!!」

力一杯自壁を殴れば凹み、パラパラと粉が落ちる

「ククール……____」





「客人の前で、己の私情で事を荒立てるとは言語道断

とりあえず私の部屋に行きましょう、勿論廊下にいらっしゃる貴方達もですよ」 
 
エイト達には穏やかに、ククールに粗野に冷徹に

「……聖堂騎士団ククール貴様もこい、異論は認めん、団長命令だ」

「はいはい分かりましたよ、聖堂騎士団団長マルチェロ殿」

「…ふん」

二人の会話を観察していたエイトは瞬時にこう思った

マルチェロとククール…二人には何か因縁があると
それも何年月日を費やそうとも埋まらない深い溝が



部屋に通されればマルチェロ、ククールとエイト達が向き合う形で座らされる
 

「…単刀直入に申し上げますが、あのような出来事はククールにとっては別に珍しい事ではありません

むしろ日常生活の流れの日課みたいなもの…それほどまでにこの男は腐っているのですよ」


部下が運んで来た紅茶を飲みながらマルチェロは言う
その瞬間、ククールは机を思い切り叩き、立ち上がる

「……おいおい

客人の前で御託ばかり並べてると、大事な肩書きに傷がつくぜ?」

売り言葉に買い言葉、中々話が進まない現状についにエイトが手を上げ、口を挟む


「ククールがお祈りと生じ、権力者達と行為をするようになったのは、少なからず過去にある筈です

こちらにいた当初からら彼は権力者などと行為をする性癖はあったんですか?」

「!あ、兄貴…!そんな突っ込んだ話はもう少し置いてからのが…」

「ヤンガスは黙ってて」

「!で、でもでがすね…!」

「いいから黙ってろ」

「……ハイ(兄貴がキレた)」

青筋浮き上がるマルチェロに真の恐怖を抱いたヤンガスは、あわわ…っと慌て始める


「いつまでも本題をはぐらかしてたら、何も解決しないじゃないか」

十中八九、ヤンガスの嫌な予感は的中した
直様マルチェロが冷たい目でエイトを睨む

その刹那、ゆっくりとドアノブが回る音が


「そうゆう件ならば、マルチェロではなくククールの育ての親でもあるワシから真実を話そう…」

「「オディロ院長…!」」

ククール達の声が重なる、驚きを隠せないようだ


「!(あの人は、確かドニの酒場にククールを迎えに来た…)」

エイトと目が合えば、優しく笑いかけるオディロ


そして何故貴女がここに!?と言わんばかりのマルチェロにオディロは「この場は任せ、お主は下がるのじゃ」と一言

「!で、ですが院長に面倒事を一任する訳には…っ」

「我が子同然のククールの面倒事ならば苦ではない、

それよりも今は、この場を乱すお主がいる事が一番の面倒じゃて…」


「……っ、分かり……ました!!後の件は院長にお任せ致します、では皆様ご機嫌よう」

扉を思い切り閉め、足早に去っていくマルチェロ

大人気ないマルチェロに、ゼシカは頭を悩ます

「……はぁー

言いたくないけど兄弟揃ってキレる所もソックリ、やっぱり兄弟の血は争えないのね

ね、少なからずエイトもそう思うでしょ?」

「僕には兄弟と呼べる存在がいないからマルチェロさんとククールのどこが似ているかは分からないけれど

優しいお兄さんがいたゼシカなら、兄弟でいれて本当に良かったなぁ…とか

こんな人なら兄弟でなければ良かったとか色々な気持ちを抱きながらでも、楽しかったんじゃないの?」

エイトに図星を突かれたか顔を真っ赤にし「知らない!」とそっぽ向くゼシカ


「おほん!……さて、本題に入ろうかの

確かにククールはここに引き取られ、数ヶ月も経たぬうち修道院と関係ある裏業界の連中とお祈りと生じて肉体関係を持ち、多額の金をせしめていたのは紛れもない事実じゃ

しかし、それはククール自ら望んでやった事ではなく修道院の連中に色々と吹き込まれ、その恐怖心からその道へ堕ちてしまっただけの事…

だが、親切心に見せかけククールに忠告をした連中達の本心は、幼いながらも美しかったククールを……ごほごほっ」

「抱きたかっただけ………って事でしょうね」

最後を濁したオディロにエイトが続き、更にトロデ、ヤンガスが続く



「何て下衆な輩達よ!!

神に一番近くで仕える身分でありながら、理性と欲望は猿以下とくるか…っ!!

我が国トロデーン兵士達の爪の垢でも煎じて飲ませたいくらいじゃ!!」

「確かに聖堂騎士団っていや、選ばれた人間しか入れない神聖な場所でがす

神に一番近い場所で、こんな最低な事が起きてるなんて誰一人信じないんでしょうな

…これならまだアッシのいたパルミドのが数倍マシに見えますよ」





「どんな理由が過去にあれ、俺は汚い金で生活をして、この身体もソイツらの色に染められてきた

……だからこれ以上幻滅する前に…帰ってくれ」

先程のマルチェロとの件がまだ尾を引いているのか、ククールは全てに置いて投げやりだ


「そうはいかん、お主には暫くこの者達と旅をしてもらうのじゃからな」

「「「「……え?」」」」

勿論その言葉には、エイト達も唖然

オディロがククールにこう言えば、密かに願っていた事が実現した事に驚いてか、ククールは数秒固まる


「お主をまともな人間に戻す為には、誠実な者達に囲まれ、刺激され揉まれるのが何よりの万能薬じゃて

そして何より一緒にいたいんじゃろ…そこの少年と?」

図星なのか顔を真っ赤にし、エイトを見るククール

「…あ…あぁ、そりゃ出来れば一緒にいたいけど」

エイト達にどう返事をすれば良いのか戸惑うククール
だが一番早く目が合ったエイトが、微笑みこう告げた



「僕は、大賛成です

彼は剣術や弓が得意だし、魔法使いの卵です 
育てていけば凄い存在になる…そんな気がするんです

…それに出来る限り、僕だけの力で彼をまともな人間にしてあげたい

そして沢山の思い出を増やしてあげたいんです 
…だから、ヤンガス達も良いかな…?」

「アッシは兄貴がいう事ならオッケーでがすよ

…ま、本音をいえば色男であるククールは顔面ズタズタにしてやりたい所ですが、兄貴といる間は我慢するでがず」

「……馬鹿ね、最後の本音もダダ漏れよ、ヤンガス」

「Σげ!」

「今更口を押さえても遅過ぎるわよ
えぇ、私もエイトが言うなら賛成!

回復呪文のエキスパート様がパーティーに加わってくれるなら私も思う存分呪文が唱えられるし、それに」

スカートを靡かせクルリと一回りした後ゼシカは、キョトンとしてるククールに言う

「……?」

「パーティーが増えた方が旅は楽しいし、プレイボーイの貴方がエイトの力でどう変わってくのか興味あるから!」


「………おいおい、何だかエイト以外に歓迎されてるのかされてないのか分からなくなってきたぜ」

頭を押さえながら唸るククールに、大きく笑うエイト

「あはは…!!

大丈夫、二人共憎まれ口叩いてるけどあれは二人なりの歓迎の形だからこの場は素直に受け取って上げて」

コソコソとククールに耳打ちするエイト

それに対し苦笑混じりに「分かったよ、エイト君がそこまで言うなら」と承諾するククール


「ふふっ、ありがとう

それじゃ改めて…トロデ王とミーティア姫の側近として仕えている、エイトです、改めてよろしく」

「はいはいはーい!なら私も…!

リーザス村アルバート家出身、ゼシカ アルバートよ、改めてよろしくね!」

「そう来るならアッシだって!!

兄貴の一番の右腕であり、弟分!パルミド出身の元大盗賊の泣く子も黙るヤンガス様たぁ俺の事よ…!!」

元気一杯の皆の自己紹介に軽く吹き出しながらも嬉しそうなククール

「…マイエラ修道院出身、聖堂騎士団一の美青年のククールだ、好きな物は酒と美しいレディとギャンブル

改めてよろしく、エイト、ゼシカ、ヤンガス」

「〜っ!!ばぁっかもーん!!ワシと可愛いミーティアを忘れるとは何事か!!」

「ふは、すっかり忘れてた、馬姫様に王様もよろしく」

「ムっキィー!!ワシらをお菓子のオマケみたいに言うんじゃなーい!!」


「「「「はははははっ!!!」」」」

そんな笑い声が絶えないエイト達の周囲には、ステンドグラス越しから、これからの旅路を祝福するかのように温かな陽射しが降り注いでいた






End







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