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記憶戻ってました事件の次の日、結局私の家で泊まったマグロさんはついに上司?に連絡するそうです。…その連絡方法は普通に電話で国際電話、らしいけど無駄にお金かかるね。
「じゃ、借りるぜ」
「うん、トイチで貸すね」
「う゛お゛ぉい!
十日で一割り増しとか…どこの悪徳金融業者だぁ!!?」
私的に良い笑顔でウィンクもつけてサムズアップしながら受話器を渡すと…今までで一番激しいツッコミを頂いてしまった。
…もしかしたら今までこうやってツッコミを入れたかったのかもしれないが、マグロさんも居候の身として自粛していたのかもしれない。そのまま自粛していて良かったのに…。
私から受話器を受け取ったマグロさんは、ったく…。とか呟きながら、ダイヤルを…回せなかった。
「…おい!なんだコレは!?」
「え、黒電話だけど?」
今時あえてダイヤルフォンとかオシャレでしょ。と胸を張って告げても、はぁ?と言われただけだった。…仕方ないので、やり方を教えてあげた。
するとマグロさんは、ジーコジーコとダイヤルを回して通話し始めた。…のはいいけど、ちょいちょい叫ぶのは近所迷惑だから止めて欲しい。もし追い出されでもしたらどうするんだ。
「う゛お゛ぉい!
帰るって言ってんだろうがぁ!!
…切りやがった」
はぁ。と溜め息をついたマグロさんは、いつの間にか定位置になっている場所に座り込んで勝手にテレビをつける。…凄く私の部屋にマグロさん馴染んでるなぁ。と紅茶をすすった。
「…で、いつ帰んの?」
紅茶を少し飲んでからマグロさんに問いかけると、視線をテレビから私に移して…明日だ。と何故か真剣そうな顔で告げてきた。
それに、そうなんだ、寂しくなるね。と返事して床に転がると、もっとこう、あるだろぉ!と怒られた。
「まぁ、クコらしいっちゃらしいが…世話になったな」
「いいよ、その代わり…」
金だろ?分かってる。と言ってきたマグロさんに首を振って否定を示し、それも良いけど…。
「…イタリア、だっけ?に行ったとき、お世話になりまーす!」
ってことで、今日の晩御飯はなんですか?とマグロさんに聞くと、ポカーンとした表情のまま、シチューだぁ。と返事がかえってきた。