ごちそうさま
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数日後、ルッスーリアさんが仕事の合間をぬって家へ来てくれた。
「着物がいいって聞いたけど…あいにくイタリアに着付け出来る人がいないの。
…だからといってはなんだけど、着物ドレスなんてどうかしら?」
テーブルに広げられた大量の資料の中、ルッスーリアさんは、これとか似合うと思うわ。と一つを指さした。…そしてそれを覗き込むように見るスクアーロさん。
そのドレスは、光沢のある青い着物の生地をメインにつかった青いドレスで、シンプルだけど着物感も感じられるデザインのものだった。
「いいんじゃねぇかぁ」
「じゃあ、これにしちゃいましょう!」
スクアーロさんとルッスーリアさんは頷きあい、早速準備!と立ち上がった。…私の意見は一切聞かれずにトントン拍子で進んでいっている。唯一意見が通ったのは着物という点だけ。
まぁ、決まったドレスは露出度も低く、セクシー路線でもないので文句はないけれど。
思わず溜め息をつきながら、広げた資料を大急ぎで片付けたルッスーリアさんと、これから仕事があるらしいスクアーロさんを玄関で見送った。
…こんなにすぐに終わるなら、わざわざルッスーリアさんを呼び出さなくても良かったんじゃないかな。