ごちそうさま
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数年かかってイタリア語がなんとなく分かってきた頃、昔少しお世話?になった沢田さん達が、なんとイタリアにやって来るらしい。
なんでも、マグロさん…もとい、スクアーロさんの上司の上司…ボンゴレのボスになるんだとか。…それにしては、スクアーロさんは沢田さんのことを呼び捨てにしたり、雑な扱いをしていた気がするけど…大丈夫なんだろうか、色々と。
「…へぇ、そうなんだ。
機会があれば沢田さん達にも久々に会いたい気もするね」
そう相槌をうつと、俺は会いたくないがなぁ。と返された。どうやら昔何かあったようで、考え方とかを含めてソリが合わない、らしい。…確かに、ガンガン行こうぜ!タイプのスクアーロさんと、命を大事に。な沢田さんとだと意見が合う方が希だと思う。
そのボス就任のお披露目に出席するスクアーロさんの付き添いとして、私も出ることになったのである。
今までボンゴレ関係者のみのパーティには参加したことはあるけれど、今回は規模が大きく、沢山のファミリーが参加するらしく…まだ数日あるというのに、沢山の人が準備に追われているようだ。…そしてスクアーロさんもその準備に追われている人である。
「本当に忙しそうだね、スクアーロさん」
「忙しそうじゃなくて、忙しいんだがなぁ。
…それで、どれにするか決まったのかぁ?」
頬杖をつきながら他人事のように呟くと、呆れた表情でスクアーロさんは机の上の冊子を指し示す。…ちなみに机の上にいくつも広げられている冊子は、私のパーティドレスを決めるためにルッスーリアさんがスクアーロさんに持たせたものだ。
写真には美人で美脚なお姉様方が自慢のスタイルを見せつけるような煌びやかなドレスを身に纏っているものばかりで…純日本人な私には到底着こなせそうにないデザインばかりである。
「…もういっそ着物じゃ駄目かな?」
「着物…良いかもなぁ」
顎に手を当てて何やら思案しているスクアーロを横目に、着物ならダンスを踊らなくてもいいし、露出もほぼないし…願ったり叶ったりなので是非着物になればいい。と考えた。
「とりあえず、ルッスーリアに聞いてみるかぁ」
思案し終わったのか、スクアーロさんは一つ頷いて電話を手に取った。…前から思っていたけど、ルッスーリアさんは専属の衣装係か何かなんだろうか?毎回服装関係はルッスーリアさんが担当だし。