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最初に紹介された人達全員がヴァリアーという組織の幹部だってことを後日、ルッスーリアさんから聞かされて、そんな凄い人と交じって食事を朝昼一緒に食べていたとか…ビックリした。
…そんなこんなで幹部全員の名前を覚え、この生活にも慣れてきた頃にマグロさんは私を外へ連れて行ってくれるという。
前日にルッスーリアさんにその話をすると、どこからかフリフリの衣装やギラギラの宝石を引っ張り出してきたけど…全力で断った。そのときのルッスーリアさんは、常にしているサングラスで目は見えなかったけど…絶対にギラギラとした目だったと断言できる。
ピンチ?をくぐり抜け、当日。持ってきていたワンピースを装着して、珍しく化粧を施して…待ち合わせ場所の私の部屋で待った。
程なくして現れたマグロさんは、日本で見慣れた私服より高級感のある服を身に纏っていた。…まぁ、某ブランドの安価で買えるジーパンにシャツを強制的に着てもらってたから高級感とはいってもたいしたものではないけど。
「じゃあ、いくかぁ」
そう言ったマグロさんについて屋敷を出て、ここに来たときと同じ高級車に乗り込んで…街に到着した。
前回は急いでいたのか、今回は比較的ゆっくりと通常スピードで命の危険を感じることはなかった。
前回通り過ぎたときは早すぎてじっくり見ることの出来なかった街並みを、車から降りながら凝視する。…日本とは違って石造りの家が多いなぁ。
「…行きたいとこはあるかぁ?」
凝視していると、マグロさんに聞かれて…もちろんない!と胸を張って言い返すと溜め息をつかれた。
溜め息をつきやがったマグロさんは、じゃあどこでもいいんだな。と言って私の腕を引いた。
最初は腕を引かれていたが、いつの間にか私はマグロさんと腕を組んで歩いていた。…近い距離に少し恥ずかしさを感じるが、腕を引かれて歩くより個人的にこっちの方が歩きやすいし、なにより私自身このままでいたいので黙ってマグロさんの腕に掴まったままにしておく。