Parent generation.
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考えていた。
シリウスの手を振り払って逃げてから、あの発言の意味をずっと考えていた。
本当は分かってる、告白されたってことぐらい。
だけど、その事実が信じられない。
…だって考えてみてくださいよ。ついこの前まで関わったこともないし、そもそもシリウス君ってなんだかんだでイケメンなんですよ?私は東洋人で身長も低いし…言ったらきりがない。
悶々と考えたけど、答えなんて出そうになかったので…もう直接本人に聞くしかないな!と立ち上がった。
ちょうどイタズラ仕掛け人のグループが大広間から出ようとしていたので、人の間をぬって追いかける。
「シリウス!」
思ったより大広間から出る人が多くてたどり着けず、思わずシリウスの名前を呼ぶと…シリウスが振り返った。
振り返ったと思うと…キョロキョロと辺りを見回して、私に視線を合わせてこちらへやって来た。
「呼んだか?」
「あ、うん…。話があるんだけど、いいかな?」
「あぁ。ここじゃなんだから…」
人混みに流されないように、シリウスのローブを掴みながらシリウスの後に続いて大広間を出た。
どこへ行くのだろう?とあたりの生徒が減っていくのをボーっと見つめながら、階段を上がって8階の廊下をウロウロしていると、壁に扉が現れた。
あ、ここって必要の部屋?と驚いていると、シリウスが躊躇いもなく入っていったので、シリウスのローブを掴んでいる私もつられて部屋に入った。
「ここでいいか?」
高価そうなソファーのある落ち着いた雰囲気の部屋で、シリウスは振り返った。
ここが必要の部屋…。とキョロキョロしていると、シリウスがローブを掴んでいる私の手をそっとローブから離した。
「それで…話っていうのは、この前の答え…でいいのか?」
「あ、いや…。その…なんで私なのかなって思って」
「それは…」
真剣そうな表情で私を見つめてくるシリウスから視線をそらして呟くと、ごにょごにょと肝心そうな部分が一切聞こえなかった。
「え?なんて!?」
「…だから、気がついたら好きになってたんだ!
なんか文句あるか!?」
顔を真っ赤にしたシリウスに逆ギレされた。