Parent generation.
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あのリリー発端のツンデレ事件以降、シリウスが絡んでくる事が無くなり快適な毎日を過ごしていた。
ただ一点、不審な行動が気になるけれど…。
「…わりぃ、俺用事思い出したから先に行っててくれ!」
「ちょっと君、またかい!?」
何故かシリウスが私と遭遇した瞬間、シリウスが逃げる。
「ちょっと、クコ。
早くアイツをなんとかしてくれよ」
僕達もの凄く迷惑してるんだけど。と、ジェームズが珍しく私に話しかけたと思うと、意味のわからない事を言って私の背中を押す。
背後に回ったジェームズを訝しげに見上げても、早くシリウスを追っかけて、なんとかしてきて。僕もう疲れた。と苦笑されただけだった。
もう行くしかない雰囲気だったので、仕方なく小走りでシリウスが走り去った方向へ向かう。
正直、どこに行ったかなんて知らないので見つけられる気が一切しない。
なんとなく走っているうちに外に出てしまったので…休憩ということにして目の前のベンチに座る。
はー。っと溜息をつきながら、空を見上げた時…シリウスと目が合った。
「…何やってんの」
ベンチの後ろの大きな木に登っているシリウスに声をかけると、なぜか慌てて降りてきた。
「お前こそ何やってんだよ」
目を盛大に泳がせながら、私から2、3歩ほど離れた所でそう言ったシリウスに近づく。
用事とは一体何だったのか。
「そういうシリウス君こそ、用事はもういいんですか?」
「…お前には関係ないだろ」
「いい加減にしないと私が困るんだけど。
ジェームズ君がシリウス君をなんとかしてくれって良い笑顔で私を食堂から追い出しやがったんですけど。
どう責任取ってくれるの」
ベンチから立ち上がって、何となく腰に手を当てて怒ってますアピールをしながらじわじわとシリウスに近づくと、それに合わせたようにジリジリとシリウスは私から距離を取る。
もの凄くうろたえながら後ずさるシリウスの様子が面白くてついついニヤニヤと追いつめてしまう。
ゴクリ。と息をのんだ思うと、シリウスが逆に私に詰め寄ってきたかと思うと…ガシリと私の両肩を掴んだ。
「好きだ!俺と付き合え!!」
がくがくと揺すられながら、頭の中でシリウスの声が反響した。