XANXUSの居ない日々
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「度々失礼します、ボス復活の際にお見せする集合写真を撮りたいのですが…。
今、お時間よろしいでしょうか?」
レヴィの私室に許しを経てから入り、そう述べると…素早く手元の書類を纏めて軽く身だしなみをチェックしたレヴィが、どこで撮影するんだ。と近づいてきた。
正直、レヴィに対して丁寧な対応をしたくないが…一応上司なので我慢している。
「撮影は玄関ホールにて、幹部全員を揃えておこなう予定です。
現在、他の幹部の方々に声をかけており、集まっていただいている最中です」
「そうか」
私を見ることもなく、横を通り過ぎて部屋を出たレヴィの後ろについて歩く。…ベルがマーモンとルッスーリアの2人を玄関ホールに連れてきてくれてればいいけど。
玄関ホールに辿り着くと、ちゃんと全員揃っていた。…スクアーロはぶすっとした表情だし、マーモンはお金出る?としつこく聞いてくるし、ルッスーリアはウキウキと撮影場所についてあれこれ言っている。
「…お待たせしました。
お忙しいと思いますので、サクッ。と撮影しちゃいますね」
それじゃ、集まって下さい。と集まってもらって、ほどよく背景も入れてシャッターを切る。…ついでにアップも数枚撮っておく。
「…お疲れ様でした。
良い写真が撮れました」
「あら、クコちゃんも写らないの?
折角だから撮りましょうよ、きっとボスも喜ぶわ!」
ご協力有り難うございました。と言う暇もなく、ルッスーリアに腕を引っ張られ、ベルとスクアーロの間に入れられる。
え、じゃあ誰が写真撮るの?と思った瞬間、ルッスーリアがどこからともなく三脚を取り出して設置し、ベルに抱かれていたマーモンが私の腕に収まり…私がシャッターを切ることが出来なくなった。
「それじゃ、撮るわよー!」
カメラをセットしたルッスーリアが小走りで場所についたので、慌ててカメラに視線を合わせる。…カメラを見た瞬間、ピピピッ。という音とシャッター音が聞こえたので、撮れたのだろう。
撮った写真をルッスーリアが確認しに行き、よく撮れてるわ。とカメラをもって戻ってきた。…そしておもむろにカメラを私に向けてシャッターを切った。
「ちょっと何撮ってるんですか、ルッスーリア隊長」
「あら、いいじゃない。
記念よ、記念♪」
そういいながら好き勝手に撮り始めたルッスーリアは、ポーズを指示したりと楽しそうにしている。…仕事とか大丈夫なんだろうか?
好きにさせていると、いい加減耐えられなくなったスクアーロが突如叫びだした。
「う゛お゛ぉい!
いつまでやるつもりだァ!!?」
「ちょっと、動かないでちょうだい!」
「あ゛あ゛!?」
一触即発の雰囲気のスクアーロに高かったカメラを壊されてはたまらないので、慌ててマーモンを下ろしてスクアーロの腹に飛びつき制止させる。
「やめて!カメラ壊れる!!」
「離せ、クコ!」
「あらあら、仲良しさんね!」
のんきに私達を撮っているルッスーリアに、どうみたらそう見えるの!?とツッコミの声をいれた。