XANXUSの居ない日々
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すれ違う人全員に二度見をされながら、ベルの部屋に辿り着いた時には既に泣き止んでいたけど、おりなかったので、ベルを抱えたまま部屋に入った。
「ほら、ベル…おりて」
「やだ」
即座に否定されてしまい、仕方なく抱え上げなおしながら勝手にソファーに腰掛ける。…いくら子供とはいえ、重いのである。
「仕事、終わってるの?」
「…あと少し」
いくら8歳とはいえ幹部、仕事も沢山ある。…まぁ、まだ子供なので書類にサインをするだけとかそういうものばかりらしいけど。
まだ残ってるらしいベルの仕事を、手伝ってあげるから、さっさと終わらそうねー。と説得して椅子に座らせ、ペンを握らせる。
渋々といった様子でサインを書いていくベルを適当に褒めたり、これが終わったら副隊長に遊んでいいか聞いてみようか。と餌も撒いてモチベーションを上げつつ作業させること数分。やれば出来る子、ベルは仕事を無事に終わらせました。
「じゃ、オレ聞いてくる!」
書き終わった書類を私が纏めていると、素早く椅子から飛び降りたベルが部屋から走って出て行った。
そんなに遊びたいなんて、まだまだ子供だなぁ。と思わず笑ってしまった。
ベルはすぐに戻ってきて、遊んでいいって!と無邪気に笑っていたけど…手に持ってるナイフと付着した血で全てが台無しだった。
「そっか、じゃあ遊ぶ前にこの書類を…レヴィ隊長に持って行かないとね」
急ぎの書類には雷撃隊の印があり、レヴィ隊長に早急に渡さなくてはならないということが分かる。
行きたくねぇー。と文句をいうベルを引き連れて、レヴィ隊長の私室へと向かった。…正直私も行きたくない。
なぜなら、レヴィはザンザスに陶酔していて、私がザンザスと昔からの知り合いというか、幼馴染みだということも何故か知っていて…ことあるごとに絡まれるので関わりたくない。
だけどこれは仕事なので我慢しなくてはならない。…それに最終手段の、きっとこうすればザンザスは褒めてくれるんじゃないかなー。っていう魔法の呪文で操ろう。