XANXUSの居ない日々
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6割ほど部屋をまわった頃、部屋から出るとドタバタという音が廊下の向こうから段々近づいてくる。…何かな?と様子を伺っていると、やめろ離せ!とか、このガキ!とか聞こえてきたかと思うと、スクアーロとベルが喧嘩しながら走ってきた。
「あ、クコ発見!」
無邪気な表情でスクアーロの腹に一撃を加えたベルが私に駆け寄ってきた。…一瞬身構えたが、ただ私の腰に抱きついてきただけで問題は無かった。
「…えっと、なんで2人がここに?」
「ベルにお前がプリン作り終わってるってのを言っちまったら、プリン早く食べたい!って言って言うことを聞かなくなってなァ。
いいから仕事しろ!って言ったんだが…」
あぁ、止められなかったのか。と察した。…これはベルと一緒に探すべきか、探すのを断念してベルに仕事させるべきか…悩むところだけど、全然見つかりそうにないマーモンを一緒に探す方がいいかも。と決断した。
「…プリン食べるのはマーモン隊長を見つけてから」
だから探すの手伝って。と言う前に、え、マーモン?俺の部屋にいるけど??と衝撃的な事実が明らかになった。
「ベル、逃げられる前にマーモン確保!」
思わずベルに命令すると、プリン…!と素早く来た道を戻っていった。…なんか、ベルが私のプリンに多大なる期待してるみたいだけど、そんな大層なモノじゃないんですけど。
ともかく、走り去ったベルを追って私とスクアーロはベルの部屋へと走った。