少年期&青年期
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"俺の女事件"から怖すぎて裏路地に行くのを止め、数年がたった。
そして私は今、学校に通っている。
学校は…スクアーロやディーノが通っていて、同い年である。辛い。
「ディーノ…大丈夫かよ」
はぁー。と溜め息を付きながらディーノに手を差し出す。
本当に何も無いところでも転がる彼は放っておけないっていうか、踏みそうになる。
「いてて…。
いつもありがとう、クコ」
私の手を掴んで立ち上がったディーノの服に付いている埃を払ってやると、背中に背負ったライフルがガタリと床を打った。
…なぜ私がライフルなんぞ背負っているのかといと、単純に今の家がスナイパーの家系だからである。
なので、背中にはライフル、腰には二丁拳銃。足には弾薬が装備してある。
ついでに申し訳程度の男装もしてある。
男装といっても、伸ばしていた髪をディーノ並に短くして、男らしい喋り方と服装をしているだけだけども。
「じゃあな、ディーノ。
気をつけろよ」
「ちょっと待つんだぞ」
「…んん?」
特に用事も無いので、ディーノから離れようとすると、声をかけられた。…足下から。
「り、リボーン!
なんでこんな所にいるんだよ!!」
「堅いこと言うなよ、へなちょこ。
そんなことより…クコ、お前ディーノの部下にならねぇか?」
「ちょ、急に何言ってんの!?」
突然の遭遇に驚いている間に、ディーノとリボーンが漫才を始めている。
というか、私がディーノの部下とか何の冗談だろうか。
「あー、オレはフリーでやっていこうと思ってるんで断らせて貰うわ。
でも、依頼なら喜んで受けるぜ、フレンド割で」
「そうか、残念だぞ」
「クコも何言ってんのー!?」
ワイワイ騒ぐディーノを無視して、その場から離れる。
別にどこかの組織に入っても良いんだけど、ディーノの尻ぬぐいというか、相手をさせられそうな未来が見えたので…フリーになる!と今決めた。
「騒がしいが何があったんだァ?」
剣を担ぎのっそりやって来たスクアーロが私に声をかけてきた。
多分、ディーノとリボーンの掛け合いのことだろう。
なんか、銃声とか爆発音も聞こえてきたし…。
「あぁ、ディーノだよ」
「アイツかァ…」
納得したような様子で頷いたスクアーロに、ディーノって言っただけで伝わるのかよ。と溜め息を付きたい気持ちになった。
「それで、スクアーロは今日も絶好調なようだな」
「まあなァ。
…クコ、いつ手合わせしてくれるんだァ?」
「いや、オレ遠距離型だから。
オマエとは絶対無理だから」
チャキっと剣先を向けてきたので、バックステップで下がりながら胸の前で手を全力で振って拒否する。
しっかりハッキリと断らないと、戦わされそうで怖すぎる。
…これ以上ココにいると危ない、と野生の勘的な何かが叫んでいるので逃げることにする!