XANXUSの居ない日々
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プリンが蒸し上がり、その上にかけるカラメルを煮詰めていると…何故か台所にスクアーロが顔を覗かせた。
「こんな所でなにやってるんだ、クコ…」
「プリン食べたくなったから作ってんの。
…いる?」
「…いる。
って、そんなことよりも…マーモン見なかったかァ?」
ちゃっかりプリンを受け取ったスクアーロは、キョロキョロと台所を見回してるけど…何でマーモン探してるんだろうか?
見てないけど、どうしたの?と、興味津々で聞いてみると…どうやらマーモンの部隊がうっかり破壊したモノの費用の請求書にサインしてもらうべく探してるらしい。
マーモン、会った事はまだ無いけど…守銭奴だって知ってるし有名な話だけど、踏み倒す気だろうか?
「今日私非番で暇だし、一緒に探そうか?」
あわよくばマーモンとお知り合いに…。と下心で申し出てみると、そうしてくれると助かる。とスクアーロが疲れた様子で了承してくれた。
探すのはいいけど…マーモンは霧の守護者で幻術使い、見つけられる気がしない。ということはスクアーロには黙っておこう。
…とりあえず、冷蔵庫にプリンを入れてからスクアーロと共に台所を後にした。
「探すのはいいけど…この屋敷にまだいる?」
「あぁ、毎回請求書を持って行く度に逃げられるが…屋敷には絶対にいるぜェ」
廊下を歩きながらスクアーロに気になってたことを聞いてみると…別に聞きたくなかった新事実を聞いてしまった。…毎回逃げられるなら何か策を立てておこうよ。
「じゃあ、私はこっちの隊員の部屋をまわって聞き込みしてみるから…スクアーロは副隊長とかの方ね」
廊下の突き当たりの丁字路でスクアーロと別れて一部屋ずつ、マーモン隊長を見ませんでしたか?と聞いてまわる。
一般隊員の私室は基本的に2人1部屋で、副隊長から1人1部屋もらえる。…もちろん階級が上がるごとにキッチンやトイレ、風呂などが増え…豪華な部屋になる。
私はスクアーロ隊長の補佐、副隊長なので1部屋もらえている。
片っ端から聞き込みをしたものの、マーモンを見た人はいないらしく全然行方が分からない。
それより、私が他の部隊でも有名みたいで驚いた。…お陰ですんなりと情報をきけたので良かったけど。