XANXUSの居ない日々
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ご飯を食べて自室に戻ると、部屋の鍵が開いていた。…警戒しながら銃を構え、ドアを勢い良く開けて部屋に転がり込んだ。
「来るの遅ーい」
私のベッドに寝転がっていたのは、ベルで…物凄くくつろいでいるけど、人の部屋でなにやってるんの。と脱力しながら聞くと、手当して。とのこと。
…医務室に行けよ!
「…何で私が」
「王子的に気に入ったから?」
謎発言に溜め息をついて、じゃあ患部出して。と言いつつ引き出しから湿布を取り出す。
思ったより素直に服を脱いだベルの打撲痕にペタペタ貼っていく。…なんか、おへその隣に黒いのがあって、擦っても落ちないので痣だと納得した。
「…くすぐったいんだけど」
「あ、ごめん。
じゃ、次背中貼ってあげるからゴロンしてー」
子供扱いすんなよ!とプンプンしてるベルを、よいしょー!と転がす。…しょせん8歳。転がすなんて造作もない。
ペタペタと貼り終わったので、終わったよ。と声をかける。
「じゃあ、次は俺が手当てしてやるよ」
しししっ。と笑ったけど…ベルに手当てしてもらうとか怖いので断っても、王子が手当てしてやるって言ってのに。と全く引いてくれず、狭い部屋の中で攻防戦が繰り広げられた。…唯一の救いは、ナイフを投げてくる回数が少なかったことだろうか。