XANXUSの居ない日々
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ベルの躾を渋々スクアーロから引き受けて…今、初対面する。
「始めまして…っ!
貴方の…指導を請け負ったクコです。
…戦闘面の指導は必要ないけど、礼儀面はねっちょり指導する、よ!」
開口そうそうに投げつけられたナイフを銃で撃ち落とし、ベルに向かって撃ち返す。…ベルに向けて撃つのは右手に持ってる銃のゴム弾、ベルの投げたナイフは左手に持ってる銃の実弾を使った。
ゴム弾の方は、3発中1発がベルの脇腹に命中した。
「痛ってー!
王子に向かっていい度胸じゃん」
「王子だろうが何だろうが…今私は貴方の上官。
聞き分けのない野郎にはお仕置きだから、ちゃんと言うことを聞くように」
容赦ないナイフとワイヤーを避けたり撃ち落としたりしながら、ベルと問答していく。…もちろん、間違えたらゴム弾である。
「他ファミリーのパーティに出席した場合、そのファミリーのボスへの対応を答えよ!」
「ししっ、殺しちゃえば問題ないでしょ」
「違う!
正解は、相手ボスに挨拶して、招いてくれたことの感謝を述べる、だ!
…あ、もうこんな時間。
そろそろ晩御飯だから、今日は終了!」
8時を告げるチャイムと共にベルの指導は終了する。…毎回、まだ続けようぜー。と駄々をこねるが、それもゴム弾で黙らせて幹部専用の食堂に連れて行く。
私は幹部ではないので、別の食堂で食べている。
「ほら、サッサとご飯食べて!」
「ちぇー」
「食べたらちゃんと治療するようにね!」
面倒臭い。とブツブツ文句を言うベルを無理矢理食堂に押し込み、自分も夕食を食べるために別の食堂へと向かった。
ベルの傷は打撲だけど、私は切り傷でお風呂に入ると染みるから嫌なんだよね。…流石に天才なだけあって、全ての攻撃を避けることが出来ない。…さっさとご飯食べて、自室で傷の手当てをしよう。