XANXUSの居ない日々
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私の記憶通り、ザンザスは9代目に氷漬けにされたらしい。
「スクアーロ、私ヴァリアーに入って手伝うよ。
…といっても、出来ることは限られてるけど」
「いや、助かるぜェ」
敗れ、傷だらけのスクアーロにそう声をかけてヴァリアーに入隊した。…役職は、スクアーロの補佐。
実戦はもっぱらスクアーロに任せて、大量の書類と戦い部下の面倒をみる仕事だ。…ひたすらスクアーロから戦果を聞いてそれを書面に纏めたり、スクアーロの代わりにサインしたり…部下の能力向上のための訓練を定期的に行ったりと仕事はつきない。
「お疲れ様、スクアーロ。
後で今回の話を聞きに行くから、よろしくね」
「あぁ、クコもご苦労だなァ」
つかれた様子で歩いているスクアーロを見つけ、声をかける。…どうやらケガはない様子。
ケガはないけど、血まみれドロドロで髪の毛も絡んでいる。
「あぁ、そうだ…新人幹部の世話を頼みたい」
角を一度曲がってから戻ってきたスクアーロが、やっぱり疲れた顔でそう私に言ってきた。
…新人幹部。それは、最年少で入隊したベルフェゴールのことだろう。
ベルの噂はもちろん私も聞いている。…なんでも、王子だから。といって言うことを聞かず、わがまま放題で手を焼いているという話だ。
…え、私にそのベルを躾けろってことですか?ちょっとハードル高くないですか?
「死なない程度なら何でもして良いぞぉ」
困っているのが顔に出たのか、スクアーロは溜め息をつきながらそう言って去って行った。…言い逃げですね。
まぁ、いずれにせよ誰かが教育を施さなくてはならなかったし、そこそこ手が空いていて、幹部並に強いってなると…私くらいしかいないから仕方がない、のかもしれない。