アルコバレーノ編
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私が意識を失ってから色々あって、アルコバレーノの呪いも解かれたらしい。
なんか、大事な所を見逃した感があって残念だけど…仕方が無い。
今私は破損した臓器をマーモンの幻覚で補っていて、失った臓器の代わりが見つかるまで時間が掛かる。
…ので治療に専念するという建前でのんびりしようと思う。
「おい、カスザメ…あれ買ってこい」
のんびりは出来ているものの、ザンザスによるスクアーロ弄りだったり、レヴィがザンザスの命令で注射とか点滴を代わりに受けたり…あれ、全部ザンザスが原因じゃね?
よくよく考えたら、なんで私ザンザスと同じベッドに寝てるんだろうか…?
ベッドから抜けようとしても、ガッシリ捕まっていて出られないし、ルッスーリアの作った高級フィレ肉のステーキも食べようとしない。
いつも通りといえば、その通りだけど…一応怪我人なんだから、大人しくしてほしい。
はぁ。と溜め息をついていると、起き上がったザンザスに凝視されている事に気がついた。
…どうやら私に食べさせて欲しい様子で、仕方が無いのでルッスーリアからフォークを受け取った。
「何やってんのザンザス!?」
「るせぇ」
肉にフォークを刺して、ザンザスの口元に持っていったとき…タイミングが良いのか悪いのか…ツナが入ってきて叫んだ。
「…って、超ワガママな患者だし!!」
何やってるんだよー!とツナが一人で騒ぎ出した頃、ミシッ。と病室の壁に亀裂がはしったかと思うと…大穴が空いた。
その穴から顔を出したのは、白蘭とブルーベルだった。
…つまり、白蘭が原因か。と原因がハッキリしたところで、肉を刺したフォークをグイグイとザンザスの口に押しつける。
すると、ザンザスは黙って口を開けて食べた。が、相変わらず賑やかな白蘭とツナに業を煮やして…枕元に置いてあった銃をぶっ放した。
その銃撃を羽根で浮いていた白蘭はブルーベル共々綺麗に避けたが、ツナは擦っていた。どんまい。
そして、白蘭が風穴を空けた壁と反対側も風穴が空いた。
「僕の眠りを妨げる者は…何人たりとも咬み殺す!」
どうやら安眠妨害されてご立腹の様子のヒバリが、新たに空いた穴の向こうから仕込みトンファーの鎖で攻撃してきた。
その攻撃で怪我人は出なかったが、また違う壁に風穴が空いた。
…この修理代って誰が払ってくれるんだろう?
「ちょっと、何してくれんのよ!」
今度は黒曜のメンバーがいる病室に繋がったらしく、パフェを持ったM・Mが叫んでいる。
その隣の骸は、どうやらトンファーの鎖が頭を擦ったらしく…ヤバい表情で槍を握りしめて此方へやって来た。
「せっかく繋がって大部屋になったんだ…みんなで枕投げでもしたらどうだ?」
今まで沈黙を貫いていたリボーンが、ニッ。と笑って発言した。
すると、イライラしていたメンバーが"槍投げにしよう"とか"射的ならする"とか"白龍転がし楽しいよー"とか言い出して…現場は混沌とした状況に陥った。
まぁ、なんにせよ…みんな元気そうでなによりだけどね。