未来編
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
激しい攻撃が始まる中、ザンザスの援護をするべく…相棒の烏・ルビーを雲の炎で増殖によって巨大化させ、背中に飛び乗る。
――幻覚を使って相手の攻撃を見たいんで…一旦下がってて下さいー。
乗った瞬間、気の抜けた声が聞こえた。…この声はフランだ。骸の声も聞こえた。
霧の幻覚に紛れて、私は渋々下がったザンザスの隣に飛び降りて相手の攻撃をうかがう。
…凄い。本当に私そっくりに攻撃するし、動く。なんて思ってみていると、偽物の私が背後から近づく恐竜の群れに気がつき、咄嗟に声を上げた。
「…ザンザス、後ろっ!」
そう言うのと同時に、私の偽物は大きな恐竜に丸呑みされた。…本当に私そっくりだから、見ててなんともいえない気持ちになった。
それから、ザンザスの偽物も呆気なく恐竜にモグモグされ…全てが終わったと、敵の3人はユニの元へ向かおうとした。…が、それはフランと骸の幻覚によって止められる。
食われた人の顔が大きなろくろ首のように出現したからなんだけど…なんていうか、他人のもアレだけど、自分の顔でされると…うん。あとでフランにキツく言い聞かせよう。
「…そこか!」
かすかなフランと骸の殺気に気がついた…桔梗が一撃を放つ。…そして爆煙とともに、フランと骸の姿が現れる。
…なんか、フランと骸がモメてる気がするけど気のせいだよね?
まぁとにかく、ネタばらしも済んだのでイライラしてるザンザスと共に敵の前に姿を表す。
表してすぐにベルがフランに言い寄っていた。殺してみせる意味はあったのか?と。…まぁ確かに、自分が死ぬ姿なんて嘘でもいやだよね。
…でも、相手が私達を殺したと思って油断した瞬間…なにか重要な事をしてくれるかもしれない。それがフランと骸の狙いだ、と思っていたけど…フランは分かっていなかったようで、骸の槍で串刺しにされていた。
「…いつまで六道骸の幻術出してるんだ?
アイツは復讐者の牢獄に沈んでんだろうが」
「あれー?聞いてませんか?
ミーの師匠、復讐者の牢獄から出所しちゃいましたー」
六道骸が本物だったことに一通り驚き、敵も味方も納得した。
私は骸が脱獄に成功することを朧気に覚えてたから驚かなかったけど…やっぱり復讐者の牢獄から出るなんて、流石骸。ということなのだろう。
「…このようなダメ弟子を預かっていただいていることには…感謝しますよ、ザンザス」
骸の唐突な話のフリに、ザンザスは反応しなかった。