日常編
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なんか、黒曜に怯えてる間に体育祭が始まろうとしています。クラス対抗の棒倒しだってよ。そんなんあったねー?でも、棒倒しなら棒倒しらしく砂場で遊んでろ!って感じですわ。なんで人が棒の上に登らにゃならん??危なすぎてPTAからクレーム殺到ですわ。え、伝統だからって?解せぬ。
で、全学年集まってのAチーム集会。早速笹川兄がやらかした。まぁ、私個人としては勝ち負けとかどうでも良いので、誰が大将でも問題ないのである。
そんなわけで、笹川兄と獄寺隼人の圧に負けて、沢田君が大将になったのである、まる。
いやー、可哀想なくらいに沢田君の顔色悪かったけど、獄寺隼人は一切全く気がつかないんだな、流石だわ。褒めてる。
そうやって学生らしく保護者や外部からの訪問者のために学校を飾り付けたりしている間に、当日がやってくるわけでして。
体育祭で朝から盛り上がる教室に顔色がすこぶる悪い沢田君がやってきて、クラスメイトとコソッと話し合って決めた総大将のハチマキの刺繍を入れた笹川さんがハチマキを嬉しそうに沢田君に渡している。みな体育祭で浮かれてるのか、あわれ沢田君の顔色に一切気がつかない。
「沢田くん、ちょっといい?」
「えっと、雨草さん?」
「これ、解熱剤。
勘違いだったらゴメンだけど、顔赤いから、もし熱があるなら飲んで。
飲まないよりマシだろうから」
「…!ありがとう!!」
「あっ!あの時のおにぎり女!!
てめえ、10代目に何のようだ!!?」
「黙れ、沢田くんの腰巾着
じゃ、私行くね!」
沢田君が1人の瞬間を狙って声をかけたのに、目敏く獄寺隼人に見つかってしまった。流石忠犬!と感動しながら、顔がにやけないように顔面に力を入れつつ、お大事に!と沢田君に告げつつサッサとその場を去った。
慌てすぎて、獄寺隼人になんか言ってしまった気がするが、どうせ私はモブC。気にする方が負けだよね!