日常編
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…なんか知らんけど、リボーン…くん?さん??に呼び出しをくらい、市民プールにやって来た。なんでも沢田くんの泳ぎの指導をして欲しいとか。なんで私!?とは思うものの、泳ぐのはまぁ、好きなので行くことにした。
「ごめんなさい、用事で来るのが遅くなって…!」
ビート板片手にプールサイドを小走りでやたら賑わっているところへと駆けつけると、既に悲惨だった。いや、なんでクロールの練習してるの??
「えっ、雨草さん!?」
「はひっ、誰ですか!この水着ガール!!」
「俺が呼んだんだぞ」
すいーよ。と浮き輪で優雅に寄ってきたリボーンが事もなさげに告げると、メンバー…推しの獄寺隼人、沢田くん、山本くん、ハル、笹川兄が驚きの声を上げた。
「あ、どうも。
リボーンさんに急遽呼ばれました、沢田くんのクラスメイトの雨草 クコです。
で…沢田くんはなんでクロールの練習してるの?
本番は平泳ぎだよ??」
驚きの声を上げた沢田くんに、大丈夫。クロールより平泳ぎの方が簡単で楽だから!とニッコリ告げた。
「えっと、息継ぎって出来る?」
「が、頑張れば!」
「うーん、じゃあちょっと見せて貰おうかな?」
プールのヘリに両手を当てた状態で顔をつけて息継ぎが出来るか、沢田くんにやって貰った。
「がーぼがぼがぼ!」
「こりゃ死ぬな」
顔を上げきる前に口開けたら水飲むに決まってるでしょ…。
「ひどいっ!」
「てめぇ、10代目に対してっ!」
「外野は黙ってろ!」
ピーチクパーチク煩い外野を怒鳴って黙らせて、沢田くんに向き直る。が…まだ少々外野が煩いが、無視することにする。
「沢田くん。呼吸したいなら、ちゃんと顔を上げたタイミングで口開けようか。
それに、呼吸しようと必死に口を開けて吸わなくてもいいよ。
無理して吸い込むと水も吸い込んじゃうし」
「う、うん。分かった」
「じゃあ、次は手と足の動きね。
手はこう。大きく逆向きのハートマーク、スペードを作る感じで動かして?
その時手で水を掻くよう意識してね」
「…こうかな?」
「そう、そんな感じ。
次は足ね…。
足はカエル足みたいな形で引いて、押し出す。
手の時と同じで、足の裏で水を掻くようにして動かすの。
うん、良い感じ」
足の時は、プールのヘリに掴まって、足だけ水の中で、足の動きだけを練習させた。
「この時、足は水面上に出ないようにね。
バタ足もそうだけど、水の上に出ると無駄に体力使うから」
「わ、わかった…」
「次は呼吸だけど…」
私と沢田くんの特訓は続き、何とか夕方までに基礎の動きを叩き込め、当日の水泳15mは無事に合格した。