Il primo giorno.
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思ったより常識的な感じで入ってきたのは、ベルフェゴールで…あれ、もう1度あの話しなきゃダメな感じ?と、ザンザスに目配せする。…伝わるかどうか分からないけども。
「しししっ、全然平気そうじゃん。
王子、心配して損したー」
スタスタと真っ直ぐ私のいるベッドに近づいてきて、ベッドに両腕と頭を乗せた。
何故みんな私を囲うように集まるのか…?
「全然平気じゃねぇぞォ…!」
「…部分的記憶喪失だ」
「なんやそ…モゴッ」
スクアーロが吠えると、何か考えていた様子のザンザスが…部分的記憶喪失?と言い出したので…初耳!とザンザスに聞こうと声を上げると、途中で遮られた。…ザンザスの手で口を塞がれて。
ザンザスのては予想通り大きくて筋張っていて、ゴツゴツしている…とか考えている間に意識が…希薄に…?
「…ボス。クコの顔、真っ青」
という、ベルの一声で手が除けられ…ぷはっ!と大量の酸素を肺に送り込む。…死ぬかと思った。
あー、酸素美味しい。と、一人勝手にパクパクしていると…スクアーロが説明を始めた。
「どうやら階段を落ちた衝撃で記憶も落ちたらしくてなァ…。
名前とか一部は分かるみてぇだが…色々忘れちまってるぞォ」
「…じゃあ、オレのことも忘れちゃってんの?」
前髪で顔の大半が隠れていて、唯一見える口がへの字に曲がっている。
私?はベルとも仲が良いみたいですね、えぇ。
「ごめん、名前しかわからん…。
ところでさっきから気になっとったんやけど…えっと、皆なんで最初から日本語喋ってんの?
私今、日本語しか分からんから有り難いけど…」
「オレ今、クコの変わった日本語聞くのが王子的にブームだから、最近ずっと日本語で話しかけてんの」
「俺はザンザスが日本語で喋ってるのが聞こえたからなァ…。
それに合わせただけだぜ」
王子のブームが関西弁な事に、なんともいえない気持ちになるし…スクアーロの地獄耳?ヴァリアークオリティー?にビックリを通り越して引いちゃう。
さて、問題のザンザスは…?とザンザスの表情を覗うと…、フン。と鼻で笑った後、カンだ。と言い放った。