Secondo giorno.
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ヘアピンカーブをドリフトでなんとか曲がりきり、そのままゴール。…途中やたらカーブや上り下りと激しいコースで、ゴーカートというレベルを超していると思う。そもそもヘアピンカーブとか可笑しい。
溜め息をつきながらカートからおりると、ザンザスが出迎えてくれた。…1位ではなかったか。
「…遅かったな」
「え、もしかして私最下位?」
ザンザスのコメントに驚き聞き返すと、2位だ。という返事があった。…つまり、スクアーロとベルがまだ戻ってない。
コースを眺めていると、スクアーロの声と走行音が聞こえてきた。…どうやらベルがナイフを投げてスクアーロの邪魔をしているらしい。そのせいでベルも遅れているという事実は黙っておこう。
けっきょく、最下位はスクアーロで…1位のザンザスが最下位のスクアーロに命令という結果になった。
一体どんな命令を下すのか…ドキドキである。
「しししっ。ボス、命令は?」
「…権利をクコにやる」
「まじかよ」
予想外の展開に驚きつつ、じゃあスクアーロの髪を自由に弄れる権利をもらいます!と右手を挙げて宣言した。…まぁ当然スクアーロが騒いだけど無視して、権利?を得た。
ぐったりした様子のスクアーロと、ご機嫌のベルを引き連れて出ると、ルッスーリアが駆け寄ってきた。
「凄かったわ、お疲れ様!」
ついでに興奮した様子のレヴィがザンザスに纏わり付いていて…蹴られている。…それを無視してルッスーリアとマーモンに、頑張ってね。と声をかけてから観客席へと移動した。
観客席とは言っても、スタートとゴールくらいしか場所的に見えず、ほとんど各所に設置してあるモニターで観戦する形だ。
大きなモニターの目の前、一番に良い席にザンザスが座り、その近くに各々座った頃…レース開始のカウントダウンが始まった。
0の合図と共に一番に飛び出したのはマーモンで、2番がルッスーリア、3番はレヴィ。…やっぱり体重で出るスピード違うのかな?
あっという間に去っていた3人を見送ってから、近くの売店にジュースを買いに立った。…何故かザンザスがついてきたけど。
「あ、すいませんオレンジジュース1つ。
…ザンザスも何か飲む?」
「…ウィスキー」
「んなもんあるわけ…、え?あるの??」
予想外の品揃えに驚きつつ、オレンジジュースとウィスキーをもって席に戻ると…良い具合にベルとスクアーロが騒いでいた。…いくら周りにお客さんが全くいないとはいえ、ナイフを投げるのは駄目だと思う。
それらを無視しながらジュースを飲んで元の席に座った。
目の前の大きなモニターを見ると、丁度ルッスーリア達が折り返して戻ってくる所のようで、3人はデッドヒートを繰り広げ…てたら面白かったのに。