Secondo giorno.
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左隣のザンザスは腕を組んで乗ってたし、右隣のマーモンの帽子が飛ばないかヒヤヒヤしたけど微動だにしなかった。
それにジェットコースターから見える景色は綺麗で、最高だった。…ただ、右奥から野太い叫び声が聞こえてきたことだけはマイナスポイントである。
「いい景色だったね!」
「ししっ、思ったよりショボかったな」
「想像通りだったよ」
「たまにはこういうのもいいわよね。
…さて、お次はカートレースね。
でもその前に、お昼ご飯にしましょう!」
それぞれ感想を好き勝手に言っていると、今回もルッスーリアがまとめてくれた。…そして、どこからかバスケットを取り出して、サンドイッチ作ってきたのよん!とか言っている。
「そうだな、そろそろ昼にするかァ」
スクアーロがそう言って、どこで食べるんだ?と地図を広げると、ルッスーリアが前もって決めていたのか、素早く一カ所を指さした。
「せっかくだから芝生広場で食べましょう!」
ルンルン!と他の意見を求めない姿勢で、スキップしながらルッスーリアが動き出す。
まぁ、私は異論ないから全然いいんだけど、他の人はどうなのかな?と見回すと、ベルはどうでもいいらしく、腹減ったー。とついて行ってるし、スクアーロも既に歩き出しているし、その肩にはちゃっかりマーモンが乗っている。
じゃあ、ザンザスは?と隣に立っているザンザスを見上げると、行くぞ。と言われた。…異論、ないんですね。
ともかく、今回は走って行かないようで…ルンルンのルッスーリアを追いかけて歩いて行く。
「ぐぎゃっ!」
ザンザスの隣を歩いていると、突然後頭部に鋭い痛みが走り…盛大に地面に転がった。
「…おい、大丈夫かァ」
無様に転がった私にスクアーロが声をかけ、ザンザスが私を抱き起こしてくれた。…でもそんなことより、さっきの衝撃で記憶が戻った。
記憶が戻る切っ掛けの足元に転がるスチール缶を拾いあげ、握りつぶす。
「誰だ、コレを投げつけやがった野郎は…!」
怒りに身を任せ、近くのゴミ箱に缶をぶち込む。…本当は草の根かき分けても犯人を見つけ出したいけど、あいにく動きにくい格好だし、愛銃もないので、チッ、命拾いしたな!と心の中で悪態をついた。
「…記憶が戻ったようだな」
「おかげさまでね!
…ルッス、さっさとご飯食べよう!」
強めに地面を踏みしめつつ、何ともいえない顔で私を見てきたザンザスに適当に返事して、先頭のルッスーリアの腕を掴んで歩かせる。…もう、この苛立ちはサンドイッチにぶつけるしかない!