Secondo giorno.
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ザンザスの隣を歩いて気がついたのは、ザンザスが想像していたより紳士だということだ。…たとえば、私に合わせてくれている歩調とか、背中に回された腕とか。
そんなイメージとは違う優しさに、なんとなくドキドキした。
「…右か」
丁字路だろうが、十字路だろうがザンザスは迷わず、歩みを止めず進んでいくので…私はそれに付き添うだけの簡単な労働だった。
そうやって歩くこと数分、大きな噴水のある広場に出た。
広場には、白いベンチが幾つか設置されていて、黒いスーツ姿の厳ついおじさんがくつろいでいたりして…なんかアレだった。
その端っこ、屋根付きのベンチにエスコート?されてザンザスと一緒に座った。
一瞬、膝に座らせられそうになったが…何とか阻止して隣に座った。…凄く近いけど。
「…ボス!」
ボー。っと景色を楽しんでいると、ひょっこりベルが現れた。
ベルの近くに一緒に走って行ったハズのスクアーロが見えないけど、どこに行ったんだろう?と辺りを見渡すと、遠くから銀髪で長髪な黒服の男が走ってくるのが見えた。…絶対にスクアーロだ。
「…ベル、てめぇ…」
しししっ。と悪い笑みを浮かべているベルとは対照的に、どことなく髪が絡んで息も上がっているスクアーロに、別れた後何があったのかを想像しながら凝視してしまう。
凝視していると、ぐいっとザンザスに頭を掴まれて視線の先がスクアーロからザンザスに強制的に変わる。
「こっち見てろ」
ザンザスの赤い目と強制的に視線が交わる。…どことなくムッとしている?
「あら、ボス。
早かったのね」
目を逸らすタイミングを見つけられずにいると、タイミング良くルッスーリアの声が聞こえたので、そちらを向く。
マーモンを抱えたルッスーリアは、レヴィとこちらに近づいてきた。
今更だけど、この広場は出口直前にあるようで…出口。と書かれた看板を発見した。
「…行くぞ」
私の頭から手を離したザンザスはベンチから立ち上がって、さっき発見した看板の方へと歩いて行く。
…少し迷ったけど、ザンザスを追いかけて隣に並んで迷路から出た。