流転
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「は?」
一瞬目を瞑った間に誰か知らない人に介抱されていた。…って、何事!?
さっきまで、ようやく見なれてきた潜水艦の中でローの後頭部を見つめていたはずだ。
気がついたら知らない場所に居た。とか、もう経験しないと思ってたけど…どうやらそうでもなかったらしい。
呆然と目の前の男の人を見つめていると、苦笑しながら頭を撫でられた。
「そんなに見つめるなよ、照れるじゃねぇか」
そう言った彼は私の頭を撫でた後、少し横にずれると後ろの顔色の悪い少年が顔を出した。
うん?なんだか見た事がっていうか…その派手な口紅と少年のモコモコ帽子でわかるっていうか…。
「熱もないし、大丈夫そうだな」
ピタッと私のおでこに手を当ててそう言うと、少年は私からそっと離れた。
「それで、どうしたんだ?」
こんなところで倒れているなんて、ご両親は?と私を子供扱いしながら抱き起した。
それにイラッとしたけど、大人なので我慢する。
「ありがとうございます。
えっと、その…お恥ずかしながら、さっきまで船に乗っていたはずなんですが…気がついたらココに」
「よくわからねぇが、それは災難だったな」
「どうするんだよ、コラさん」
あ、やっぱりこの人コラソンで、こっちは幼少ローか。と心で頷きながら、どうしよう。と私も考え込んだ。
ココがどこか分からないし、知り合いはハートの海賊団の人だけだし…置いていかれたら困る。
困っちゃうから、是が非でも連れていってもらわなければ!
普段全く使わない脳みそをフル回転で、考え始めた。