拾いモノ
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男は、トラファルガー・ローと名乗った。
その名前を聞いて思わずジロジロと足先から頭の先まで見つめる。
そういえば、ちょっと色黒で…黒髪と思っていたけど良く見れば濃紺みたいだし、体のあちこちに刺青が入ってるし…なんで気がつかなかったのか逆に驚き。
そもそもココが異世界とか普通に思いつくわけもないけど!
「クコ、歓迎する」
…あれ?名前名乗ったっけ?
思わず首をかしげながら、どうも?とだけ呟くとローが急に、飯の時間だ。と私の手を引いた。
ローは身長も高いし、背も高いし、手も大きいけど…子供扱いするのは頂けない。
あ、ご飯は頂きます。
テクテクとローについて廊下を右へ左へ曲がったり曲がらなかったりしているうちに着いたらしく、ドアをノックするでもなく堂々とローが扉勢いよく開けた。
開け放たれた扉から、おそろいの白いツナギを着た男2人とオレンジのツナギを着たシロクマが驚いた表情でこちらを見ているのが見えた。
思ったより人数少ないな…と思いながらローの陰に隠れつつ入室する。
まぁ、ぜんぜん隠れられてないけどね!
「…おい」
テーブルに手をつきながらローがコックと思われる船員に声をかけると、ハッと正気?を取り戻したコックは慌てて厨房に引っ込んだ。
それを見送ったローにまたまた連れられてテーブルに着く。
「船長、そいつ起きたんスね」
派手な帽子の兄ちゃんが馴れ馴れしい感じでローに近づいて声をかけてきた。
上手い感じに帽子のツバとサングラスで顔が隠れていて、顔が見えない。
見えないと見たくなる…いつかその顔、覗かせてもらうぜ!と心に決める。
「あの、はじめまして…クコです」
思ったより猫を被った感じの挨拶になったけど、まぁ…なんかこの兄ちゃんデレデレしてる気がするし、まぁいいかな。
と思いながら兄ちゃんを見ていると、いつの間にか目の前にご飯が…これって朝飯なのか昼飯なのか、それとも晩飯?
無駄な事を考えながら有難く食べていると、デレデレ兄ちゃんがペラペラと自己紹介を始めた。
名前はシャチで、好きな物嫌いな物身長に体重エトセトラ。
ついでにシャチはココがハートの海賊団の潜水艦の中だということも嬉しそうに教えてくれました。
まぁ、想像通りだけどな!