近付く
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朝食を食べ終わり、食後に何故か毎回出される牛乳を飲んでいると…ローに、早く大きくなれよ。と言われた。
割と毎回言われてるし、毎回思ってるけど…私これ以上胸も身長も大きくなりませんけど?と、ちょっと腹が立ったので、昨日までの私だったら言えなかったかもしれないが、今の私にはローなど…ちょちょいのちょい?だ。
「私、とっくに成長期終わってるから、身長伸びる気がしないんだけど?」
「…は?」
隣でどこか微笑ましげに私を見ていたローが目を見開き固まった。…まさか、私が感じてたとおり子供扱いされていた、のか?
いやいや、まさか…ね?
「ちょっと聞きたいんだけど…ロー、私を何歳だと思ってる?」
「…クコは14、5くらいだろ?」
「は?私を馬鹿にしてます??
私24ですけど」
ローがアホな発言をしたので、睨み付けながら年齢を告げると…ローだけじゃなく、周りからも、嘘だろ!などという驚きの発言をいただきました。
やっぱりテメェらも子供だと思って接してやがったな!
「…なんだ、歳近かったのか」
「そういうローは何歳なわけ?」
「俺か?…26だ」
チッ、年上か。ムダに歳を取りやがって…。とお行儀が悪くもテーブルに肘をついて残っていた牛乳をグイッとあおっていると、ローにニヤニヤ笑いながら頭を撫でられた。
「まだガキだな、クコ」
撫で終わったかと思うと、ローは私を片腕で抱き上げてスタスタと食堂から私を持ち出そうとしている。
ペシペシとローの頭を叩いて抗議しても、無視されたうえにニヤリと笑われる始末で…ちょっと、これじゃどう見ても人攫いですよ!
ささやかな抗議もむなしく、食堂にいた人に笑顔で見送られてしまった。