近付く
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
コラソンに初めて声をかけられた事から、最後に見た鍵の事まで覚えていることは一通りローに話し終えた。
「…というわけで、過去から戻ってきました」
「…なるほどな」
何かを思い至ったような表情で頷いたローを余所に、机の上に転がっている鍵が気になったので手に取って眺める。
…それは、コラソンからもらった鍵だった。
思わず握りしめてローの顔をガン見する。
「これ、あの時コラソンにもらったヤツ…?
なんでここに?」
「…拾った」
プィっとそっぽを向いたローに首を傾げながら、握りしめた鍵を改めて見る。
貰った時は新品でピカピカだった鍵は、年月を経て傷つき色あせているものの…思ったより綺麗な状態を保っていた。
…もしかして、ローはこの鍵を大事にしてた?なんて考えが一瞬浮かんだけど、まさかそんなことがあるわけ無い。と、その考えを消した。
「これ、私が持ってても良いかな?」
「元々クコのだろ、好きにしたら良い」
此方をチラリと見たローは素っ気なく、休んでろ。と部屋から出て行ってしまった。
何故私は一時的に過去へ行ったのか、この鍵がカギなのか…考えてみても何も分かりそうになかったので、考えるのを諦めてベットに潜り込んだ。