鳥啼歌
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鳥が羽ばたいた。
思わず見上げた空は、憎らしいほど晴天で雲ひとつなかった…。
「いらっしゃいませ」
大分慣れてきた団子屋の住み込みのバイトで、営業スマイルで接客する。
どこを通って来たのか、泥と葉っぱを大雑把に落としながらドッカリと椅子に座った同い年くらいのお兄さんに声をかける。
「草団子2つ!」
「かしこまりました」
奥に引っ込んでおじさんに草団子2つ。と伝えてお兄さんにお茶を出す。
ありがとな!と受け取ってすぐに口をつけたのを見届けてから奥へ引っ込む。
…あのお客さんの顔、そして室町時代、なぜか通用するアルバイトという言葉…何かを思いだせそうな気がする。と首をかしげた時、馬鹿にしたようにカラスが鳴いた。